第3回 令和5年1月27日(金曜日)開催

議事

  1. 中期目標・中期計画の変更について
  2. 令和5年度予算編成方針(案)について

議事録

出席者: 湊総長(議長)
天野委員、安藤委員、伊佐委員、伊藤委員、岩井委員、上田委員、木津委員、串田委員、佐藤委員、竹田委員、中西委員、長谷川委員、平野(俊)委員、平野(信)委員、町田委員、森委員
欠席者: 門川委員、多田委員、西山委員、西脇委員、村尾委員
オブザーバー: 山口監事、西村監事
  • 令和4年度第2回経営協議会および令和4年11月の書面審議の議事録(案)について、確認のうえ、原案どおり承認された。

議事

  1. 中期目標・中期計画の変更について
    中期目標・中期計画の変更について、国立大学法人法の規定に基づき必要な手続を行うため、今回変更する内容について説明があり、審議の結果、了承された。
  2. 令和5年度予算編成方針(案)について
    令和5年度予算編成方針(案)について説明があり、審議の結果、了承された。

報告

  1. 令和5年度国立大学関係予算(案)の概要等について
    令和5年度国立大学関係予算(案)の概要について報告があった。併せて京都大学への国立大学法人運営費交付金予定額と国立大学法人等施設整備実施予定事業の内示状況について報告があった。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○:「成果を中心とする実績状況に基づく配分」による評価結果を見ると、大学の課題が見えてくるのではないかと思う。
    ●:評価結果を踏まえて、どのような議論が必要かということを咀嚼していくことが必要であると考えている。
  2. 大学ファンド及び国際卓越研究大学について 
    大学ファンド及び国際卓越研究大学について、現時点の検討状況の報告があった。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○:申請の骨子について、非常にまとまっていると感じた。
      国際卓越研究大学を考えていくうえで、クロスアポイントメント制度をより使いやすくすること、大学の執行部や教授の待遇について同世代の民間企業の執行役員等をしている方と近い水準を目指すこと、事務部門等バックオフィス部門の業務の英語化が重要ではないかと考える。
    ○:欧米の大学の組織運営を参考にすることも必要だと思うが、京都大学には日本らしい素晴らしい次世代の大学を作っていただきたい。京都大学版Society 5.0が実現されることを期待している。
    ○:すばらしい計画だと感じている。一朝一夕に実現するわけではないので、長期的な戦略をもって継続させることが大事であり、そのためには京都大学の構成員が25年後に向けたビジョンを共有することが重要だろう。
    ○:ビジョンの中に、学術・科学研究によって社会の真のイノベーションと人類の直面する重要な諸課題の解決に貢献する、ということが含まれていたが、非常に重要なことだ。特に今は大学の社会に対する貢献や発信が重視されているので、その視点を学内で共有してもらえればと思う。
    ○:設備等の研究インフラに投資することも大事だが、大学である以上は、教員が教育・研究に時間を割けるよう、人への投資をすることが重要だ。短期的に成果が出るものではないが、10年後、20年後に花が開くよう頑張っていただきたい。
    ○:我々企業の立場からすると、京大の強みが広く認知されているだろうか、という点が気になる。京都大学の強みを発信し、それらをさらに世界のトップを目指して強化するというメッセージが明確にあると良いと考える。
    ○:今後ファンドレイジングの強化が必要であり、それがこのプランの肝だろう。そのためにも京大の強みを整理したうえで社会に発信し、大学への賛同者を増やしていくことが重要である。
    ○:新しいことを考えるためには最初に現状把握が必要である。そのためにはさまざまなデータ管理を一元的に行う必要があり、組織運営上のIT化が必要である。
    ●:大学のデータ管理に関して問題点を分析し基本戦略を建て直した。その基本戦略に基づいて、事務の電子化、研究のDX化、研究データの運営の方向性をまず定めた。今後はそれに合わせた全体のソフトの共通化等を順番に始めていく。
    ○:企業の基礎研究に対する投資が減ってきている現状がある。産学連携を進める際に最先端の分野で実装につなげるということは大切であるが、それらを作る土台となる基礎研究面での産学連携にも目を向けてもらいたい。
    ●:基礎的なことを丁寧に行い、それが次のトレンドとなって社会に還元されていくというプロセスは意識的に行っていく必要があると感じている。すぐ社会に実装できる研究を進めるということはないが、自分の興味をもとにした基礎研究から社会に還元できるものをフォローしていく必要があると考えている。