第4回 令和4年3月11日(金曜日)開催

議事

  1. 理事候補者について
  2. 国立大学法人京都大学の組織に関する規程等の一部改正について
  3. 国立大学法人京都大学教職員給与規程の一部改正について
  4. 国立大学法人京都大学会計規程の一部改正について
  5. 令和4年度予算案について
  6. 令和4年度資金管理計画(案)について
  7. その他

議事録

出席者: 湊総長(議長)
天野委員、安藤委員、稲垣委員、岩井委員、勝見委員、門川委員、北村委員、木村委員、小島委員、佐藤委員、多田委員、立花委員、玉尾委員、時任委員、中北委員、中西委員、長谷川委員、平井委員、平島委員、平野(俊)委員、平野(信)委員、村尾委員、村上委員、村中委員
欠席者: 西脇委員
オブザーバー: 山口監事、西村監事
  • 令和3年度第3回経営協議会の議事録(案)について、確認のうえ、原案どおり承認された。

議事

  1. 理事候補者について
    令和4年4月1日付けで就任予定の理事について説明があり、意見を聴取した。
  2. 国立大学法人京都大学の組織に関する規程等の一部改正について
    国立大学法人法の改正、ヒト行動進化研究センター等の設置に伴い、以下の規程について所要の改正等を行う旨説明があり、審議の結果、了承された。
    1. 国立大学法人京都大学の組織に関する規程(一部改正)
    2. 国立大学法人京都大学役員会規程(一部改正)
    3. 国立大学法人京都大学経営協議会規程(一部改正)
    4. 国立大学法人京都大学教育研究評議会規程(一部改正)
    5. 国立大学法人京都大学監事監査規程(一部改正)
    6. 京都大学ヒト行動進化研究センター規程(制定)
    7. 京都大学犬山キャンパス運営協議会規程(制定)
    8. 京都大学学生総合支援機構規程(制定)
    9. 京都大学人と社会の未来研究院規程(制定)
      委員による主な意見は次のとおり(〇: 質問・意見 ●:説明・ 回答)
      ○ 人と社会の未来研究院(仮称)の設置について、Society5.0がどのような社会になるのかという点を京都大学から社会に発信してほしい。また、学生総合支援機構の整備について、今の学生の状況等を見るとキャリア教育の必要性が高まっているため、支援の充実をお願いしたい。
      ○ 人と社会の未来研究院(仮称)の設置について、大学に与えられた使命というのは、科学だけでなく、よりよい社会を築くために何をすべきかという話であるため、人文社会科学の未来形の発信とこころの未来の2つを合わせたテーマを目指すのは非常にいいこと。また、社会の課題に対してどう対応するかを示した点でネーミングもよく、スクラップ&ビルドである点もよい。今後は役割・機能の実効性を上げて、URAのチームを作っていく等、研究院を中心に新しいモデルを作ってほしい。
      ○ 総長選考・監察会議について、総長選考後もPDCAのサイクルを回して、総長に非違行為があるときは罷免権限を持たせることは正しい改革だと思う。監事機能を強化する方策として、監事の増員もしくは監事の行動をサポートするスタッフの増員計画はあるのか。
      ● 以前の監事は大学の出身者だけだったが、大学出身者だけでなく産業界出身者も参加する体制に変更した。また、監事の所掌である監査関係の体制を強化するため、室員を増員するとともに、専門的なアドバイザーとして新たに産業界出身者に加入してもらっている。
  3. 国立大学法人京都大学教職員給与規程の一部改正について
    副部局長等に対する俸給の特別調整額について規程を改めるため、所要の改正 を行う旨説明があり、審議の結果、了承された。
  4. 国立大学法人京都大学会計規程の一部改正について
    国立大学法人京都大学会計規程の一部改正について、以下の理由により、所要の改正を行う旨説明があり、審議の結果、了承された。
    1. 国立大学法人京都大学の組織に関する規程(一部改正)
    2. 国立大学法人京都大学役員会規程(一部改正)
  5. 令和4年度予算案について
    令和4年度予算案について説明があり、審議の結果、了承された。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○ 世間的に注目を浴びる課題の1つとして女性の活躍がある。戦略的経費の中に入っていると思うが、その配分や成果についてのモニタリングや評価は随時なされていくのか。
    ● 現在アクションプラン全体として戦略を立てているが、その中で男女共同のジェンダーについては予算を増額している。これは6ヵ年のプランを掲げており、成果を積み上げながら経過を追う体制にしたいと考えている。
    ○ 大学という学問のダイバーシティを保つ上で教育研究基盤費を増額することは非常にすばらしい方針である。増額に対してどこをどのように減額していったのか。
    ● 本部がアクションプランという形で全学的な課題のために使用してきた予算があったが、これがアクションプランの増加に伴い恒常的なものになってきた。これを棚卸しして、必要な経費を絞り込み、配分額を確保した。また、古くから残っている経費から機能していないものを見直して、必要なところへ回すということを今回はかなり行った。
    ○ 総長のリーダーシップを生かす観点からすれば、予算案の中で総長裁量経費の運用が重要になると思うが、どのような議論で金額を設定し、運用していく予定か。
    ● 総長裁量経費については、過去の何年かをたどってみた場合に、全体の本部予算との関係で、必ずしも適切な連携がとれていないのではないかということがあった。従来の総長裁量経費は申請ベースであり、全学経費と総長裁量経費を別々に申請していたところであるが、これを一本化することとし、むしろ全学的な観点から、今どうしても必要なもので緊急度の高いものに総長裁量経費を充てていくととした。
    ○ 企業の運用と異なり、学校法人の場合は経費を一旦振り分けられると、期末に財源を全て使い切ってしまうような話も聞く。このような運用の中で、何か問題点みたいなものはないか。
    ● 文部科学大臣に申請すれば繰り越しできる場合もあるが、なかなかそうした運用にはなっていない。だからこそ、大学独自の基金のような仕組みを作っていかないと指摘の点は対応が難しいと思われる。
    ○ 現在、電気代が高騰しており大型の研究法人でも研究計画に支障が生じている場合があるので、注意してほしい。
  6. 令和4年度資金管理計画(案)について
    令和4年度資金管理計画(案)について説明があり、審議の結果、了承された。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○ ポートフォリオの資金運用計画について、今は保守的な運用をしているが、今後はもう少しリスクも分散しながら積極的に運用する方針にしていくべきではないか。また、資金調達に関して大学債を具体的に検討してはどうか。
    ● 運用については、今までのやり方では追いつかなくなってくるため、財務管理や運営に関わる組織と人材を大学が自ら持つことなど、様々な対応を考えておく必要がある。また、大学債については、京都大学がどのようなポジショニングを取るか、選べることと選ばれることの両方の要素があり、今後の大学の方向性も大きく関係するため、状況を踏まえて総合的に判断したい。
    ○ 大学債は非常に大きなテーマだと思うが、償還計画をどうするのかを含めてよく検討するとよい。また、資金計画を考えるときに大学は借りてきたお金の利息をあまり気にしていない場合が見受けられる。調達した金利を交渉することにも意識を持つとよいのではないか。

報告

  1. 国立大学法人京都大学総長選考会議からの報告について
    令和3年10月15日に開催された総長選考会議において、国立大学法人京都大学総長選考会議規程が一部改正された旨報告があった。
  2. 経営協議会学内委員について
    令和4年3月31日付けで退任予定の経営協議会委員および令和4年4月1日付けで就任予定の経営協議会委員について報告があった。
  3. 指定国立大学法人京都大学の令和2年度に係る業務の実績に関する評価結果等について
    文部科学省国立大学法人評価委員会委員長より本学へ送付のあった令和2年度に係る業務の実績に関する評価結果の概要等について報告があった。
  4. 大学ファンド及び国際卓越研究大学制度(仮称)について
    大学ファンド及び国際卓越研究大学制度(仮称)について報告があった。