第2回 令和3年10月15日(金曜日)開催

議事

  1. 宇治職員宿舎敷地の一部処分について
  2. 令和3年度国立大学法人ガバナンス・コードに係る適合状況等について
  3. その他

議事録

出席者: 湊総長(議長)
天野委員、安藤委員、稲垣委員、岩井委員、勝見委員、門川委員、北村委員、木村委員、小島委員、佐藤委員、多田委員、立花委員、玉尾委員、時任委員、中北委員、中西委員、長谷川委員、平井委員、平島委員、平野(俊)委員、平野(信)委員、村尾委員、村上委員、村中委員
欠席者: 西脇委員
オブザーバー: 山口監事、西村監事
  • 令和3年度第1回経営協議会の議事録(案)及び書面審議議事録(案)について、確認のうえ、原案どおり承認された。

議事

  1. 宇治職員宿舎敷地の一部処分について
    宇治職員宿舎の一部の敷地について、宇治市から道路改良事業のため取得の要望があったため、譲渡により処分する旨説明があり、審議の結果、了承された。
  2. 令和3年度国立大学法人ガバナンス・コードに係る適合状況等について
    本学における令和3年度国立大学法人ガバナンス・コードに係る適合状況等について説明があり、審議の結果、一部修正のうえ、了承された。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○ 大変よくまとめられている。ただ、事前に意見照会する際は全文を送付するのではなく、事柄をまとめるような形にしてほしい。
    ○ 京都大学としてビジョン体系を整理する必要がある。ホームページをはじめ、基本理念、将来像・長期目標、WINDOWS構想、総長の任期中の基本方針等の整理が悪いのでよくわからない状態にある。来年125周年になるため、基本理念等を再構築してアップデートすることを強く期待する。
    ● どういう順番で大きな括りから始まり、中期的な目標が何で、このタームの具体的な目標は何か、行動指針は何かということをきちんと並べてわかるような形に整理する。
    ○ ホームページは英語もぜひ変えてほしい。日本語との整合性も取れていない。
    ○ 表現上の問題だが、目標数値を書く際は現状がどうなのだということに触れた方がよい。
    ● 到達目標と比較できるようにするため、現状に関する記載を追記する。

報告

  1. 第4期中期目標・中期計画素案の修正について
    7月末に文部科学省へ提出した第4期中期目標・中期計画素案について、文部科学省より通知された確認事項及び通知を踏まえた修正内容の報告があった。
    なお、文部科学省へ提出後に見直し等があり、提出期間の関係上経営協議会に附議できない場合、担当理事に一任願いたい旨説明があった。
    また、中期目標・中期計画本文以外のその他の記載事項、予算・施設・設備に関する計画等については、本文とは別途文部科学省から様式が示されるため、この取扱いについても担当理事に一任願いたい旨説明があった。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○ 評価指標に対して達成時期を用意されているが、毎年確認するものと、中期計画の最後で達成するものと2種類ある。中期計画の最後に達成するものに関しては、途中でモニタリングをお願いしたい。
    ○ 女性教員比率やジャーナルへの掲載論文数については、プログラムを強力に進めてほしい。
    ● 女性教員比率については、個別の現況に照らして時間をかけてシミュレーションをした数値を設定している。
    ● サイテーションの問題については、トレンドがあって必ずしも論文の質を反映しているとは言えない側面もあるが、重要な指標として捉えている。
  2. 第3期中期目標期間4年目終了時評価の結果について
    第3期中期目標期間4年目終了時評価の結果について報告があった。
  3. 京都大学における教職員の研究費に対する公正意識に関する緊急アンケート調査結果報告書について
    令和3年6月9日~30日の期間において実施された「京都大学における教職員の研究費に対する公正意識に関する緊急アンケート調査」の結果について報告があった。
    委員による主な意見は次のとおり
    ○ 情報の内部告発的な部分で、スムーズに周りの問題点を指摘できるような体制にできれば、未然にいろんなことが防げるので一番大事な点ではないか。また、何となくマスで捉えてマスで対応するという発想ではなく、各所属、小単位のリーダーがしっかり押さえていくと効果が上がると思われる。
    ○ 確かに若い人で身分が定まらない人に傾向があることも事実だけれども、一方で教授がパワハラとかアカハラをやるようなところでは、若い人が犠牲になる。大きな問題を起こすのは教授ではないか。
    ○ こうやってはいけないというような話よりも、これがよいこと、これが悪いことという知識を伝達する形で基本的なことを伝える努力をしてはどうか。知識として伝達した上で、それをチェックするシステムを作るとかなり実効が上がるのではないか。
    ○ とある大学の修士課程のアンケート調査で、教授からの不正の指示に対して、3割は正義感があって大丈夫だが、3割は従順で危険であり、あとの3割は上司と争いたくないけど正義感は一応あるという人たちであった。大分私たちの世代とは違う気がするので参考になれば。
    ○ 非常にシンプルでわかりやすいe‐ラーニングは効果がある。それをきちんと実践して、半年や1年後に再度アンケートを取れば状況は変わってくるはず。リスクに関しては、PDCAを回すことがリスクマネジメントになるので、シンプルなところからやっていくといい。
    ○ ハイリスクゾーンが若手であるという分析でいいのか。京都大学のデプテーションリスクということであれば、教授、准教授による不正ではないか。また、ここが部下を教育指導する責任も持っているので、私ならここの高リスク層がゼロになるぐらい優先順位を決めてアクションを起こす。
    ○ 意識を高めるため、こちらの研究所ではいつもぶらさげている名札に入るサイズの行動規範を配付し、必ず身につけて見るようにしている。意識を高める具体的なやり方の参考になれば。
    ○ 個人への啓蒙や内部監査等も大事ではあるが、本人の自主的な判断に任せるのではなく、物理的にそこを通過しないとお金が出てこない仕組みを作り、大学として不正を無理やり無くすことも十分考えなければいけない。
    ○ そもそも不祥事が起こったことを知らない人がいるということは大変な驚きであり、危機感を相当強く持たないといけない。
  4. 新組織の在り方に係る方向性について
    新組織の在り方に係る方向性について企画委員会における審議結果の報告があった。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○ 今回説明いただいた組織改編は当然進めるべきだと思うが、本部から離れた独立部隊というのは、年数が経つとまた同様のことが起こる場合があるので、本部の牽制機能というか、本部との緊張感みたいな仕組みは埋め込んでおく必要がある。
    ○ よく考えられた案である。学外で研究しているような方々は、今までもバラバラだったはずだが、この辺はどうするのか。
    ● ここにはチンパンジーや他の霊長類もおり、宿泊施設等も備えている。それらの施設は維持し、外部の研究者の方が研究出来るよう受け入れは継続しようとしているところ。また、これまで担ってきた研究者コミュニティに対する役割もそのまま継続する。それからナショナルバイオリソースということで、ニホンザルの供給事業も引き続き継続する。
    ○ 心配なのは、学生や若い研究員の動揺で、これまでの歴史をきちんと踏まえて発展させていくべき組織におけるサイエンスリーダーが誰になるのかということ。何より総長や本部がメッセージをきちんと発していくことが大事である。
    ● 学生対応は非常に重要であり、十分な対応ができる体制になっている。
  5. 「京都大学男女共同参画推進アクションプラン2022年度~2027年度」について
    2022年度から2027年度までの6年間における「京都大学男女共同参画推進アクションプラン」について報告があった。
  6. 令和4年度概算要求について
    文部科学省から財務省へ提出された令和4年度概算要求の概要について報告があった。
  7. 令和2年度監事監査報告について
    令和2年度監事監査報告について報告があった。
  8. 重要な財産の寄附受け入れについて
    株式会社長谷川工コーポレーションより湯川秀樹旧宅の現物寄附について申出があり、令和3年8月27日付で受け入れた旨報告があった。