第1回 令和3年6月23日(水曜日)開催

議事

  1. 第4期中期目標・中期計画素案について
  2. 令和2事業年度に係る実績に関する報告書(案)について
  3. 令和2事業年度決算について
  4. 令和4年度概算要求について
  5. その他

議事録

出席者: 湊総長(議長)
天野委員、安藤委員、稲垣委員、岩井委員、勝見委員、門川委員、北村委員、木村委員、小島委員、立花委員、玉尾委員、時任委員、中北委員、中西委員、長谷川委員、平井委員、平島委員、平野(俊)委員、平野(信)委員、村尾委員、村上委員、村中委員
欠席者: 佐藤委員、多田委員、西脇委員
オブザーバー: 山口監事、西村監事
  • 令和2年度第4回経営協議会の議事録(案)について、確認のうえ、原案どおり承認された。

議事

  1. 第4期中期目標・中期計画素案について
    第4期中期目標・中期計画素案の概要及び事前にお伺いしたご意見について説明があり、審議の結果、差し戻しとなった。
    また、文部科学省へ提出後、文部科学大臣認可までに生じた修正等については、提出期限の関係上経営協議会に附議できない場合、総長および担当理事に一任願いたい旨説明があり、審議の結果、了承された。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○ 具体的な実務に移る上では予算が必要になるが、新しい中期計画の中で予算計画は変わるのか。
    ● 中期計画の中での予算措置は織り込み済みで記述している。個々の計画についての予算的な裏づけや京都大学全体の予算の在り方については、別途内部の問題として取り組みたい。
    ○ コンプライアンスの内部統制についてどのように考えていくのか。
    ● 本年度中にコンプライアンスに係る体制の構築に取り組みたいと考えているところ。
    ○ Kyoto iUPではどのように入学試験や広報活動を進めているのか。また、短期間で日本語教育ができるのか。
    ● 入学試験は、英語の能力検定や高校の成績など書面審査の上英語で面接を行い、広報活動は各国で高校回りや同窓会の協力を得て知名度の向上を図っている。また、日本語教育は来日前に日本語学校等と連携することで事前に日本語のレベルを高めている。
    ○ Kyoto iUPの日本語を要件化しない取組は大変すばらしいが、学部専門教育が日本語のみの印象を受けるため、英語プログラムとのバランスが取れているとよい。
    ○ 女性に関する数値目標が京大より他大学の方が若干高い。
    ● ありとあらゆるシュミレーションを行い、本学として達成可能なギリギリの目標を設定している。
    ○ 安全保障輸出管理規制の遵守に一層力を入れていただきたい。
    ○ 第4期では多様な役割を求められているが、大学の基本は高等教育での人材育成であり、計画に記述できずとも執行部の考えの根幹を守りつつ計画を立てて欲しい。
    ○ 第4期は国立大学法人の独立行政法人化の思想から大きく変わっていく最初のステップのように読み取れる。今後国の関与が増えてくる懸念があるが、何かこれに対して声明を発信する等してこられたのか。
    ● 国立大学協会でも議論はされている。中期目標・中期計画をもって大学の使命は終わりではないので、大学のミッションや体制の在り方は、内部で議論しておく必要がある。もちろんある限度を超えた際は表に出る動きになると考えられる。
    ○ 大学での研究なり教育なりが独自の方針でできるかどうかが大切である。
    ○ 国立研究所の立場で申し上げると、大学の強みもあれば国立研究所の強みもあるため、それぞれ課題を共有し、協力しながら、我が国としての大きな課題に立ち向かっていけるとよい。
    ○ 経営協議会の意見をより反映できるようにテーマや専門分野を踏まえたサブコミュニティをつくることを考えてみるとよい。
    ○ リカレント教育はこれからの大学教育のあり方を左右する可能性があるため、大学自身の在り方として検討いただけるとよい。
    ○ DX改革は単なる仕事のデジタル化ではなくて、社会変革やビジネスの変革といった大きな捉え方をしている。
    ● 第4期に向けて大学の情報に関する基本方針を検討しており、大学全体のDXをどう進めるか、というレベルで議論していきたい。
    ○ 現代のような危機の時代に大学がどう立ち向かうかという問題意識が必ずしも明確になっておらず、2つに分けて考えるべき。1つは、6年の時間軸で京都大学としてこの状況をどう捉えて、どうアプローチするかということを言う必要がある。もう一つは、これからの大学がどうあるべきかという大学像というものを、かつ京都大学像を再構築するいいきっかけにするとよい。
    ● ご意見を踏まえ、現代の社会の中で本学が何をすべきかということを踏まえて前文を修正し、改めて、お諮りさせて頂くこととしたい。
  2. 令和2事業年度に係る実績に関する報告書(案)について
    令和3年6月30日までに文部科学省へ提出することになっている令和2事業年度に係る報告書(案)について説明があり、審議の結果、了承された。
    また、提出までに生じた修正等については、総長及び担当理事に一任願いたい旨説明があり、審議の結果、了承された。
    併せて、評価結果原案が示された際には全学に意見申立の照会をする予定であるが、提出期限の関係上、経営協議会に附議できない場合、意見の取りまとめについては総長及び担当理事に一任願いたい旨説明があり、審議の結果、了承された。
  3. 令和2事業年度決算について
    令和2事業年度の財務諸表及び事前にお伺いしたご質問について説明があり、審議の結果、了承された。
    また、「利益の処分に関する書類」に係る教育研究等積立金については、文部科学大臣の承認を受けることになるため、承認後の取扱いについては、役員会に一任願いたい旨があり、審議の結果、了承された。
    委員による主な意見は次のとおり
    ○ 独立して経営ができる体制を目指して、純利益で黒字に持っていくことが望ましい。
  4. 令和4年度概算要求について
    令和4年度概算要求について、施設整備委員会における審議結果等を踏まえて取りまとめられた要求事項の説明があり、審議の結果、了承された。

報告

  1. 令和2年度資金管理実績報告について
    令和2年度資金管理の実績について報告があった。
    委員による主な意見は次のとおり
    ○ 大学債の発行を一度検討してはどうか。借入れと違って債権となると、債権者に対するアカウンタビリティが必要になるとともに、ディスクロージャーも求められる。これは客観的に経営手段を問い直すきっかけとなり、資金調達以上の意味がある。
  2. 令和3年度監事監査計画について
    令和3年度監事監査計画について報告があった。