「 紅萠(くれなゐもゆる)」は「京都大学の現在」の姿をわかりやすい形で広く社会にお知らせすることを目的として2002年3月に創刊された広報誌です。本学の面白い授業や研究、学生の活躍、卒業生からのメッセージなど京大の魅力が満載です。
以下のとおり、PDF版を掲載しておりますので是非ご覧ください。
また、「紅萠」は誌面をWeb化した特設サイトもありますので、こちらもご覧ください。
京都大学広報誌『紅萠』
ご覧になられた後は以下のリンクからアンケートにお答えください。
回答いただいた方の中から抽選で「総長カレー」をプレゼントします。
紅萠アンケート
46号(2024年9月)
木下こづえ准教授がインド・ラダック地方での調査で出会った野生のユキヒョウ。
北はロシア、南はネパールまで12か国の山岳地帯をまたいで生息するネコ科の動物。IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでは、絶滅の危機が高いとされる「VU(Vulnerable)」に指定されている。(詳細は12ページ「研究室でねほり・はほり」に掲載)
1.巻頭対談
心理学
捉えきれない「こころ」を科学する
2.授業に潜入! おもしろ学問
外国語に翻訳しきれない言語の奥に潜む心理を考える
デビッド・ダルスキー
3.研究室でねほり・はほり
白く長いしっぽに導かれ、標高4,000mを超える山々を行く ユキヒョウはつなぐ国と国、人と人
木下こづえ
4.私を変えたあの人、あの言葉
ふたつの出会い
宮島未奈
5.京大DEIナビ
リーダーシップを発揮する女子学生を支援!
女子学生チャレンジプロジェクト
6.輝け! 京大スピリット
硬式野球部/京大工房
7.京都大学基金事務局より/京都大学同窓会だより
45号(2024年3月)
レゴブロック®で作成した百周年時計台記念館
京大レゴ同好会がレゴブロック®で作成した百周年時計台記念館。使われたブロックの数は30,000〜40,000。京大を知る人にはお馴染みの場所がレゴらしくデフォルメされている。(詳細は18ページ「輝け! 京大スピリット」に)
1.巻頭対談
自然に触れて、生きものに学んで得られる感動と現場主義の学問の価値
朝倉 彰、野崎治子
2.授業に潜入! おもしろ学問
プログラミングを遊び尽くし学びのコツを体得する
喜多 一、岡本雅子
3.萌芽のきらめき・結実のとき
一人ひとりに恩恵を。AIを駆使して拓く医療戦略の新地平
井上浩輔
4.私を変えたあの人、あの言葉
一生涯続く、音楽の旅。回り道をした京都大学で見た景色
原 摩利彦
5.京大DEIナビ
大学が創る新たな学童保育モデルのカタチ
6.施設探訪
桂図書館
7.輝け! 京大スピリット
京大レゴ同好会/2022年度京都大学久能賞
8.京都大学基金事務局より/京都大学同窓会だより
44号(2023年9月)
ペロブスカイト太陽電池
フィルムや薄いガラスの上に、ペロブスカイト結晶構造を持つ化合物を塗布した太陽電池で、薄くて軽くて、曲げることもできる。さらに、太陽光をエネルギーに変換する発電効率も高く、化石燃料に代わる新たなエネルギーとして期待される。(詳細は12ページ「研究室でねほりはほり」に)
1.巻頭鼎談
変化の時代を生き抜く大学・企業の運営と経営
産学連携から描く未来
2.授業に潜入! おもしろ学問
移り変わる農村のあり方。21世紀の新たな農村の価値を描く
小島泰雄
3.研究室でねほりはほり
大発見の鍵は〈現場主義〉にあり。薄くて曲げられる太陽電池への熱い期待
若宮淳志
4.私を変えたあの人、あの言葉
どこを切っても 競技かるた一色の大学時代
山添百合
5.京大DEIナビ
全ての学生が、学ぶ意欲を発揮できる大学に
6.輝け! 京大スピリット
令和4年度京都大学総長賞/第15回京都大学たちばな賞
7.京都大学基金事務局より/京都大学同窓会だより
43号(2023年3月)
ナノセルロース・ビークル(NCV)
植物が作る、軽くて強いナノ繊維セルロース・ナノ・ファイバー(CNF)を活用して製造した自動車。CNFの使用で製造時のCO2排出量の削減に加え、車体が軽くなることで燃費が向上し、さらなるCO2の削減を実現可能。車体にはプロジェクトメンバーの一人、矢野浩之教授の研究成果とこだわりが随所に。ボンネットをはじめとするデザインは江戸時代の仏師円空の荒削りな仏像をイメージ。(詳細は16ページ「施設探訪」に)
1.巻頭鼎談
京都大学の産官学連携の現在地
「自重自敬」の精神を産官学連携につなぐ
2.授業に潜入! おもしろ学問
21世紀を生き抜く力を磨く新しい言語教育
ルイーサ・ツァイルホーファー
3.萌芽のきらめき・結実のとき
新鋭の数学者は迷いながら突き進む 深甚なる数学の世界
山下真由子
4.私を変えたあの人、あの言葉
図書館に潜む甘さと苦さ三宅香帆
5.京大DEIナビ
「知」を求む全ての人に開かれたキャンパス
京都大学DEIマップ
6.施設探訪
生存圏研究所 京都プロセス・テストプラント
7.輝け! 京大スピリット
ラグビー部/Kyoto iUP 留学生
8.京都大学基金事務局より/京都大学同窓会だより
42号(2022年9月)
モノ語る京大の歴史
百周年時計台記念館前のクスノキ
百周年時計台記念館の時計塔とともに京都大学のシンボル的存在として知られ、京都大学のエンブレムにもその姿が描かれるクスノキ。現在、植えられているのは2代目。初代のクスノキが1934年の室戸台風で折れた後植えられた。長年にわたり京都大学の歴史を見守ってきたクスノキの周囲には円形のベンチが設けられ、学生の待ち合わせや歓談場所として賑わう。
1.特集記事
京都大学創立125周年記念行事
京大力、新輝点。
2.授業に潜入! おもしろ学問
法心理学があぶり出す 私たちの「記憶」のあいまいさ
大倉得史
3.研究室でねほり・はほり
ウイルスは未知数の宝箱。
尽きない魅力を折り紙で伝える
牧野晶子
4.輝け! 京大スピリット
KUBS京都大学放送局/体育会グライダー部5.京都大学基金事務局より/京都大学同窓会だより
41号(2022年3月)
モノ語る京大の歴史
百周年時計台記念館(時計塔とその内部)
1925年に誕生した京都大学のシンボル。2003年12月に、創立百周年記念事業の一環として、最新の免震構法を取り入れて改修。外装や内装は、誕生当時の雰囲気を残しながら、京都大学と社会とのつながりを作る場として生まれ変わった。
シンポジウムやイベントの開催などに利用できる「百周年記念ホール」、「国際交流ホール」のほか、レストランや「京大ショップ」など、一般の方も利用できる施設を備える。詳細は12ページ「施設探訪」に。
1.巻頭座談会
九重に 花ぞ匂へる
自主の気風が耕す土壌に
芽吹く花こそ麗しい
湊 長博+ 木村里子+ 彭 永成+ 北田せり
2.研究室でねほりはほり
記念品とあなどるなかれ。
歴史家の眼で編む大学沿革史
西山 伸
3.施設探訪
百周年時計台記念館
4.授業に潜入! おもしろ学問
間違いを恥じることこそ間違い!仮説実験授業で出会う物理の世界
舟橋春彦
5.輝け! 京大スピリット
囲碁部/アーチェリー部
6.私を変えたあの人、あの言葉
ドラマティックなことなんてない。
でも、意味は確かにあったのだ
山西利和
7.京都大学基金事務局より/京都大学同窓会だより
8.京都大学創立125 周年 特別企画
クイズ 京大博士をめざせ!
40号(2021年9月)
モノ語る京大の歴史
阿武山地震観測所 歴代地震計
1930年の設立当時の超大型地震計から最新の地震計まで、多様な地震計を所蔵する阿武山観測所。
サイエンスミュージアムとして整備され、週1回程度、見学会を実施する。
佐々式大震計は、2代目所長の佐々憲三が開発した世界にたった1台の地震計。
近地地震の完全な波形をはじめて捉えることに成功した。
1.巻頭鼎談
京都大学創立125周年記念企画
革新してこそ伝統は続く
笹岡隆甫+鈴鹿可奈子+西平 直
2.追憶の京大逍遥
自由の学風にあこがれて
原点となった京大での学生生活
上田輝久
3.授業に潜入! おもしろ学問
憶良は子煩悩? それとも社会派歌人?
時代性から読み解く萬葉の世界
佐野 宏
4.恩師を語る
啓蒙時代の哲学者と相対し、己の「実存」を問い続けた大学者 中川久定
多賀 茂
5.京都大学をささえる人びと
「どこに言うても恥ずかしくない」。
極め続けるトマト栽培の最前線
西川浩次
6.萌芽のきらめき・結実のとき
- 哲学と統計学を対話させ、揺らぐ〈正しさ〉の在り方を問う
大塚 淳 - 「もっと速く、正確に」を追求。緊急地震速報システムの立役者
山田真澄
7.輝け! 京大スピリット
体育会ボート部/11月祭事務局/村山陽奈子8.まなび遊山
京都大学の景観を織りなす樹木 宇治キャンパス編
9.京都大学基金事務局より/京都大学同窓会だより
10.触発ギャラリー
いろ+おと+ことば
39号(2021年3月)
モノ語る京大の歴史
『しほやきぶんしょう』(附属図書館 所蔵)
『文正草子』の通称で知られ、『御伽文庫』の巻頭を飾る物語の一本。
貧しい庶民が、身の才と娘の徳により立身出世を果たすという祝儀物。
内容のめでたさから、女子の正月の読み物にふさわしいと、嫁入り道具にも加えられ、豪華な奈良絵本や絵巻物が多数作られた。
表紙の画像は、物語の挿絵を加工、合成して構成したもの。
1.巻頭鼎談
大学の磁場が育てる独創的な個性と研究
湊 長博+曽我部真裕+深澤愛子
2.私を変えたあの人、あの言葉
京大との出会いは、まるで運命の悪戯のようだった
水原碧衣
3.研究室でねほり・はほり
遅咲きの研究者が挑むがん免疫療法の新たな切り札
河本宏
4.授業に潜入! おもしろ学問
「やかんが沸騰した」はなぜ伝わる?比喩から考える言葉の不思議谷口一美
5.フィールド科学教育研究センター
瀬戸臨海実験所 白浜水族館
下村通誉+原田桂太
6.京都大学をささえる人びと
原子力科学の飛躍は徹底した安全管理があってこそ藤原靖幸
7.輝け! 京大スピリット
鳥人間チーム/体育会フィールドホッケー部/レスキューロボット開発・運用チームSHINOBI有朋自遠方来 ジョ・ソウ
8.京都大学基金事務局より/京都大学同窓会だより
9.触発ギャラリー
いろ+おと+ことば
38号(2020年11月)
モノ語る京大の歴史
平塚貝類コレクション(総合博物館)
明治・大正時代の商人で貝類研究の創始者、平瀬與一郎が日本各地から収集した貝類の標本。岡崎公園前にあった平瀬貝類博物館の展示品も含め、京都大学の理学部動物学教室、地質学鉱物学教室を経て、総合博物館に約9,000点が保存されている。
この入手には、貝類博物館に勤務し、その後京都帝国大学理学部助手に就職した黒田徳米が関与していると推定されている。
貝類が保管されている箱には、それぞれ手書きで学名と和名、産地の記載が残る。おそらく黒田が作成したものと考えられる。
1.巻頭鼎談
〈自学自習〉の教えのもとに自身の手で描くコロナ禍後の未来
出席者 松下佳代+諸富 徹+田中祐理子
2.追憶の京大逍遥
モラトリアムの時間、闇鍋のごとし地下空間
福原伸治
3.授業に潜入!おもしろ学問
私たちをとり巻く目に見えない原子・分子たちの化学反応
中村敏浩
4.恩師を語る
日本の発生生物学を愛し、育てた名物教授 岡田節人
ケチはアカン。
余裕のあるところにしかサイエンスは生まれへん
高橋淑子
5.京都大学をささえる人びと
難題であるほど燃えてくる。μg単位で分析値を求める日々
坂田文恵
6.萌芽のきらめき・結実のとき
- 脳の動きを追跡し複雑で多面的な人間の本性を描き出す
阿部修士 - 生命科学の最先端から進歩の先のある社会を描く
澤井 努
7.輝け! 京大スピリット
体育会居合道部/永田理奈/山仕事サークルすぎりょうたろう
8.まなび遊山
9.京都大学基金事務局より/京都大学同窓会だより
10.触発ギャラリー
いろ+おと+ことば
37号(2020年3月)
モノ語る京大の歴史
本部構内で出土した京都帝国大学時代の陶器土瓶と磁器染付椀(大学院文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センター 所蔵)
土瓶の体部外面と染付椀の底部内面に描かれているのは、「大学」の円形意匠。染付椀の底部外面には、表紙に掲載の「物理」のほか、「機械」といった学科名、部局名などが記されている。こうした出土文字資料は、遺跡の性格を明らかにするうえで、大きな役割を果たす場合が少なくないといえる。
1.巻頭対談
壁にぶつかり乗り越えるたびゴールは近づく
出席者: 吉野 彰+山極壽一
2.私を変えたあの人、あの言葉
〈伝統〉に浮かびあがる、先人の生きた証に惹きつけられて
大塚真帆
3.研究室でねほり・はほり
粘土をこね、土器を形作る手から〈個人〉を見つめて
金子守恵
4.授業に潜入!おもしろ学問
統計学を駆使する秘訣は、データに潜む「ほつれ」の理解
市村賢士郎
センター長に聞く
データ科学を学ぶ意義
山本章博
5.施設探訪
大学院理学研究科 附属天文台 岡山天文台
木野 勝
6.京都大学をささえる人びと
ユーザー目線で思考し、安全で便利な情報環境を築く
石橋由子
7.輝け! 京大スピリット
劇団ケッペキ/体育会ゴルフ部/ガオ・ジエ
有明自遠方来 カルラ・ラバット・デ・オス
8.京都大学基金事務局より/京都大学同窓会だより
9.触発ギャラリー
いろ+おと+ことば
36号(2019年10月)
モノ語る京大の歴史
総合博物館は京都帝国大学時代から集められた2万点以上の鉱物標本を収蔵。その中でも、1万点を超える「比企鉱物標本」は、現代では入手できない日本最高峰の鉱物コレクション。工学部採鉱冶金学科の教授であった比企忠(ひき・ただす、1866年-1927年)が蒐集した。表紙の石英は、二つの石英結晶(水晶)が接合した双晶の一つ「日本式双晶」。大型で、左右の結晶のバランスが秀逸な一品。背景に使用した比企が記したノートは、標本の保管方法や、入手経緯が細かく記された「バイブル」である。
(石英(日本式双晶)総合博物館蔵)
1.巻頭対談
遊んで、悩んで、ことばに沈む
現実と虚構に生きる作家という仕事とその日々
出席者: いしいしんじ+青羽 悠
進行: 廣野由美子
2.追憶の京大逍遥
京大ならではの、ポップな頭脳集団だった
川下大洋
3.授業に潜入! おもしろ学問
リーダーの条件は自分と他者の〈こころ〉を知ること
河合江理子+河合美宏
4.恩師を語る
戦後日本を鋭く見つめた先覚者 高坂正堯 潜れども潜れども叡智は深く
中西 寛
5.京都大学をささえる人びと
24時間365日、集まり続ける地震データを整理
澤田麻沙代
6.萌芽のきらめき・結実のとき
- 「怪異」の跋扈する社会のしたたかな人びと
高谷知佳 - 100年後の人類に役立つ可能性を秘めた、厖大な標本を次世代へ
西川完途
7.輝け! 京大スピリット
男子ラクロス部/民族舞踊研究会/村津 蘭
8.まなび遊山 もの言わぬモノが語りだす
「秘めたる美学」の物語
9.京都大学基金事務局より/京都大学同窓会だより
10.触発ギャラリー
いろ+おと+ことば
35号(2019年3月)
本庶佑特別教授ノーベル賞授賞式に出席
本庶 佑高等研究院副院長・特別教授が、ジェームズ・アリソン博士とともに、「免疫抑制の阻害によるがん治療法の発見」により生理学・医学賞を受賞。2018年12月10日の授賞式に出席し、スウェーデン王国カール16世グスタフ国王から、メダルと賞状が授与された。
1.巻頭鼎談
「探究心」という強烈なエンジンこそが、新たな道を拓く
出席者 本庶 佑+山中 伸弥+湊 長博
2.研究室でねほり・はほり
好奇心に火をつけて 骨が宿す物語に目をこらす
松岡 廣繁
3.授業に潜入! おもしろ学問
粒であり波でもある 量子のふるまいを見破る切り札
中家 剛
4.施設探訪
生存圏研究所 材鑑調査室
5.私を変えたあの人、あの言葉
名もなき建築を追いかけた ユーラシア大陸横断の旅
森田 一弥
6.京都大学をささえる人びと
キャンパスの電気を見守り40年
足立 融正
7.輝け! 京大スピリット
探検部/高橋唯基/フィギュアスケート部
Var Elif Berna
8.京都大学基金事務局より/京都大学同窓会だより
9.触発ギャラリー
いろ+おと+ことば
34号(2018年9月)
マダイのゲノム編集
ゲノム編集は、特定の遺伝子を改変し、その働き方を変える技術。農学研究科の木下政人助教は、マダイの筋肉細胞の増加や成長を止めるブレーキとなるミオスタチンの遺伝子の機能を欠損させ、筋肉量を増やした肉厚マダイをつくりだした。マダイの絵は、理学部動物学教室所蔵のシーボルトらが編集した「日本動物誌」から抜粋し、処理により合成した。
(画像提供は理学研究科・理学部生物科学専攻図書室)
1.巻頭対談
京大発、「肉厚マダイ」参上 食に革命を起こすゲノム編集と安全
出席者 木下政人+高橋拓児
2.追憶の京大逍遥
新築の熊野寮で受けた洗礼
村上憲郎
3.授業に潜入! おもしろ学問
多角的な視点で古典に新しい価値を
道坂昭廣
4.恩師を語る
日本の動物行動学の始祖 日高敏隆 「なぜ」のこころが出発点
幸島司郎
5.京都大学をささえる人びと
図書館は知の宝物庫 扉は君にも開かれている
赤澤久弥
6.萌芽のきらめき・結実のとき
- 学びへの意欲を呼び覚ます「京大らしい」授業とは
田口真奈 - 未知なる世界へいざなう、小さな救世主
亀井謙一郎
7.輝け! 京大スピリット
心茶会/藤井 駿/ヨット部
8.まなび遊山
建築の細部に宿るこだわり
9.触発ギャラリー
いろ+おと+ことば
33号(2018年3月)
源氏物語
室町時代後期に近衛稙家(このえたねいえ)があつらえたと伝えられる源氏物語の写本。稙家が当時の高名な書家を動員して書写させたと考えられる。のちに、毛利元康の手元に渡り、元康自身や連歌師の里村紹巴(さとむらじょうは)が欠本を補写した。巻ごとに表紙や用紙が異なる。冊子が納められる箱には蒔絵が施され、引き出し、鍵に至るまで細かな神経がゆき届いた造形となっている。文学研究科図書館所蔵。
(関連項目は3ページ「巻頭特集」に。画像提供:京都大学附属図書館)
1.触発ギャラリー
いろ+おと+ことば
2.特集
おそれずに、苦手科目に飛びこんでみよう
カードの一面だけを見ていませんか
3.研究室でねほり・はほり
人類学の視点から東南アジアの未来を探る
マリオ・ロペズ
4.授業に潜入! おもしろ学問
景観に潜在する歴史のレイヤーをあぶりだす
増井正哉
5.施設探訪
京都大学農学部・農学研究科
附属農場
6.京都大学をささえる人びと
守備範囲は日本全土、マネジャーは飛び回る
高橋秀典
7.輝け! 京大スピリット
体操部/落語研究会/久保田結子
有朋自遠方来 Ei
8.私を変えたあの人・あの言葉
多様な出会いと交流のなかで
千松信也
32号(2017年9月)
Space Jungle
制作年度2014年。宇宙のどこかにあるジャングルに咲く花、なにかが起こったあとの静けさ、花びらが霧の中に消えていき、空間自体に幽遠な雰囲気が漂う。
(土佐尚子情報環境機構教授・総合生存学館兼任教授)
1.触発ギャラリー
いろ+おと+ことば
2.巻頭対談
人間とAIとがせめぎあい共存する時代
AIの無限の可能性に人間社会の未来を賭ける
出席者 金出武雄+土佐尚子
3.授業に潜入! おもしろ学問
どうして地球には、これほど多くの酸素があるのだろう
酒井 敏
4.恩師を語る
臨床心理学の礎を築いた河合隼雄
〈なにもしない〉ことに全力を注げ 生きている〈あなた〉一人ひとりを見つめつづけた臨床家
皆藤 章
5. 京都大学をささえる人びと
勉強も研究も仕事も、すべてはカラダが資本
雜賀真梨
6.萌芽のきらめき・結実のとき
- 幸せと生きづらさは背中あわせ 現役世代に届く政策をさぐる
柴田 悠 - 季節のない熱帯林で出会う、 したたかで多彩な生きものたち
酒井章子
7.輝け! 京大スピリット
柔道部/大木暁登/陶芸部「天山窯」
8.まなび遊山
「掘り出しもの」で古今往来! 対岸にみやこの栄華を眺めつつ……
千葉 豊
9.追憶の京大逍遥
私の血に流れる自由な批判精神
山口 繁
31号(2017年4月)
京都大学吉田キャンパス周辺地図
(左)1889(明治22)年測量 1:20000仮製地形図「京都」の一部を拡大。(右)1996 (平成8)年修正 1:25000地形図「京都東北部」の一部を拡大。(国土地理院発行の地図を使用)
明治22年は京都大学の前身である第三高等中学校が京都に移転した年であり、敷地(現本部構内)には数棟の建物しかない。東大路通や今出川通のような大正時代の都市計画でつくられた道路もまだない。京都大学の周辺は一面の水田と農村であり、鴨川以西の洛中は建物が密集する市街地であるとわかる。いっぽう、平成図の京都大学周辺は、洛中と同等の住宅密集地となっている。
(関連項目は4ページ「巻頭特集」に)
1.触発ギャラリー
いろ+おと+ことば
2. 特集〈教養〉の大地を耕して好奇心の種を育てよう
- 地図にのこされた歴史の痕跡をたどる
山村亜希 - 物理学は恐るるに足らず。 厳密な実験の先に待っている楽しみ
Roger Wendell / Anthony Beaucamp - 少人数授業で「ゼミ」スタイルの醍醐味を体験
語りつくせぬ鳥類の魅力。 学生たちと分かち合いたい
Craig Barnett - 学術世界に羽ばたくきみに、 「英語力」という翼を
金丸敏幸/ John Rylander - 教養教育は、人生の果実を豊かに 実らせるための「土づくり」です
村中孝史
3. 研究室でねほり・はほり
野生動物の「個性」に遺伝子からせまる
村山美穂
4. 施設探訪
宇治川オープンラボラトリー
5. 京都大学をささえる人びと
小さな疑問に、等身大のことばで寄り添いたい
中内彩香
6.輝け! 京大スピリット
フットサル部ARI /小木曽友輔/ 京都着物企画
有朋自遠方来 Nalaka GEEKIYANAGE
7. 私を変えたあの人・あの言葉
自分の頭で考えるということ
平野啓一郎
バックナンバー
30号以前のバックナンバーは、以下のぺージよりご覧ください。