受講科目:Salsa in Japan

授業では、主要な音楽ジャンルとして、サルサが日本においてどのように発展してきたかを中心に、授業が展開された。サルサ誕生の歴史的経緯を学んだり、ある日本のサルサグループを通じて、日本特有のサルサの特徴を理解したり、ジェンダー問題について考えたりした。音楽に関心のある私にとって、クラシック音楽以外のジャンルを、演奏の観点だけではなく、あらゆる観点から考察することは新鮮であり、どの回の授業も興味をもって参加することができた。また、全ての回がサルサに関連していながら、日本と欧米その他の国々との文化の違いを感じたり、外国人の日本人に対してもつイメージなどを知ったりすることも多かった。音楽という一分野を通じて、民族的・文化的事柄についても考える良い機会となった。
授業の課題は、毎週の20ページ程のリーディングに加えて、エッセイ2回、プレゼンテーション2回、ポッドキャスト(15分)作成があった。どれも今までに取り組んだことのない課題量であり、要領も悪いことからかなりの時間を要し、毎週課題に追われていた。ただし、疑問点を先生に質問すれば、どんな些細なことも理解するまで丁寧に説明して下さり、とても助かった。また、授業内で、提出前のエッセイをスタンフォード生と交換する時間が設けられ、文法の間違いからエッセイの構成についてまで細かく指摘してもらい、とても勉強になった。
スタンフォード生とは授業外で交流することはなかったが、とても親切で拙い英語でも耳を傾けてくれ、対等にディスカッションしようとしてくれる姿勢は非常に嬉しかった。
(法B3)