受講講義: City and Sounds in Kyoto

私の場合は理系であり、受講内容と自分の専攻がかけ離れていたため、授業内容についていけるだろうかという不安もありました。ですが、SJC教授や学生にはとてもフレンドリーで明るい雰囲気で迎えていただいたので、そのような不安も払拭され、3か月間学ぶことができました。
SJCの授業は、日ごろの京都大学での授業とは異なっていて、苦労した面もあります。まずは授業への参加です。SJCではプレゼンをしたり、教授の問いに口頭で答えたりという場面が多くありましたが、自分の考えていることを即座に英語で表現できず、歯がゆい思いをしたこともあります。また、授業の予習のリーディング課題の多さにも苦労しました。大抵英語の論文やエッセイを読んでくることを課されるのですが、数十ページもあるうえ、知らない語彙も随所に含まれていたので、これにはかなり時間を要しました。ですが、英語力を高めることが自分の当初の目標でもあったので、自分にとって有意義であったと思います。
それからSJCの学生との交流も満足に持てました。グループ学習が中心だったため、自然と話す機会も多く、非常に良かったと思います。スタンフォードの学生は、プレゼンが上手で、ディスカッション能力も高いという印象を受けました。
(理B2)

講義の内容は、想像していたよりも教室から出ての各班のフィールドワークが半分以上を占めていたのが驚きでした。各自読んでおくようにといわれた資料はそれなりの量があり新しい知識を得ることはできましたが、もう少し先生から専門的な知識をお教えいただきたかったです。とはいえ、フィールドワークが多く全体的には大変楽しい授業でした。
(工M2)

受講講義: Contemporary Japanese Popular Culture

日本学生にも実際のところどうなの? どう感じている? のような質問を講師の方がしてくださったので発言が全くできなくて困るようなことはなかったので安堵した。ディスカッションが混みあってくるとみんな早口になり、ついていくのが難しくなったがリーディングのおかげもあって大まかには理解できていたはずである。
普段何気なく過ごしているが他国の学生から見ると興味深く映ることが多々あるようで、身の回りのことを見る新たな視点を手に入れたように思う。
(総人B3)

講義内容はフィールドトリップおよびリーディングに基づくディスカッションと 先生によるレクチャーが主でした。表層的なポップカルチャーのみならず、元となる理論にも触れられた点が非常に良かったです。リーディングの負担は毎週論文3本程度で、内容も興味深いものが多く、1週間あれば十分読み込める分量でした。ただ先生がマテリアルを前日に送ってくださることがままあったので、その点は若干苦労しました。学生たちは授業に対して非常に積極的で、発言が止まずに先生が制止することもありました。彼らの議論が白熱するにつれ、話される英語が早くかつ高度になり、私にはついていけないこともしばしばありましたが、そのような際には後で彼ら自身や先生がフォローしてくれました。
(文B3)

受講講義: Religion and Japanese Culture

日本の宗教、おもに仏教と神道について各思想や系派などを学び、現在の日本文化との関連性を考察していくものだった。普段の授業は先生がパワーポイントを使い講義するものであった。いつでも質問できる雰囲気があり、自身の意見を言う場も用意され、インタラクティブな授業であったように思う。数回にわたってフィールドワークがあり、奈良の東大寺や平安神宮の薪能、赤山禅院などを見に行き実感としての学びも多かった。
(文B3)

主に日本の伝統的な宗教やその歴史に関する授業だった。授業は週2コマあり、時折その時間内や時間外にフィールドトリップがあった。成績判定基準は(1)出席、(2)宿題(500~700単語以上という字数指定のレポートが4回ほど)、(3)中間テスト、(4)期末テスト、(5)プレゼンテーション、(6)期末レポート(1500単語以上、参考文献4冊以上)、というものだった。振り返ってみると分量は多いが、それほどきついとは感じなかった。ただ、最後の10日間は、2回のフィールドトリップとプレゼンテーション、期末レポート提出期限と期末試験が一気に来たので忙しかった。
(経済B2)

受講講義: Postwar Japan in Film

まず戦後日本の歴史について言及し、毎週トピックを変更して1990年代までの日本社会における諸問題を扱った。毎週のリーディングのページ数は多かったが、すでに知識のある日本史についてだったため、問題なく読みこなすことができた。単位取得に必要であったペーパーの提出(1500ワード以内)が4回あり、最初は大変な課題だという印象があったが、それぞれの間に十分な間隔があったことに加え、Duus先生からペーパーのトピックを授業中にいくつか候補を挙げて頂けたので、ペーパーに取り組み易く負担も少なかった。
(人環D1)

戦後の日本を象徴する映画を年代順に鑑賞し、日本社会の移り変わりについて学んでいくという講義。週に2回授業があり、1回目の授業で映画を1本鑑賞し、2回目の授業でその映画に関する疑問、映画の時代背景・社会情勢などをディスカッションする。
コースを通して1冊の教科書と、毎週2、3本の論文を読む。2週に一度、1000字から1500字程度のペーパーを提出。
読む論文の量と、ペーパーを提出する頻度が多く負担は多いが、論文を読み流して要点を掴んだり、また日本社会に関する内容なので、日本人としての知識を基に対応。
(人環D3)

受講講義: Political Economy of Japan

内容については、まず前半の林教授の講義が日本政治経済に関する全体的であり、基礎的な統計データや知識を取り上げて、今現在の日本に関するアイディアを得られるような講義を提供してくれました。そしてそれを基に、後半の講義は各分野の第一線で活躍されている研究者の方や実務家の方が来て、ある分野での現状についての講義を提供してくれました。
講義の進め方については、日本の通常の大学の授業よりも、より双方向的(授業中にいきなり生徒と教授のディスカッションが始まったりするという意味で)な印象を受けました。
負担について、週によって異なりますが、事前に論文が配布され、あとは教科書のページや章が指定されるので、毎週そのために平均的に3時間程は費やしていました。正直なところでは、予想より負担は軽い印象を受けました。
(経済B4)

経済学的なフレームワークとともに、日本の高度経済成長期から歴史として社会の動きも踏まえて「日本とは何か」について学ぶことが出来ました。
毎回レクチャーだけでなく、各分野(製薬企業、家電企業、電気通信事業、経済学研究、情報学研究)の専門家であるプロフェッショナルな方々に来ていただき、現在の最新状況や今後の見通しなどをお聞きすることができ、どの方の授業も本当に学びの多い授業でした。
進め方も、毎週3時間の講義の前に英語の教科書や論文で予習しておき、それを実際に講義で解説していただくというシンプルな流れで、特に負担にはなりませんでした。また、最終的な評価は、テストとレポートのみで、プレゼンテーションなどはありませんでした。
(経営管理M2)