京都大学メールマガジン Vol.73

京都大学メールマガジン Vol.73

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 京都大学メールマガジン Vol.73
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  目次:
◆今月のトピックス
 清風荘が重要文化財に指定されました
◆京都大学点訳サークル 代表 理学部 橋本雄馬
◆大学の動き
◆研究成果
◆イベントのお知らせ
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◆今月のトピックス

○清風荘が重要文化財に指定されました。

 平成24年7月9日付けにて本学所有の清風荘(西園寺公望の私邸として明治末~大正に建てられた近代和風建築)が重要文化財(建造物)に指定されました。
 清風荘は、昭和19年6月に、庭園とともに住友家より本学に寄贈され、教育、迎賓、会議施設として利用されてきました。
 庭園は昭和26年6月9日付けで名勝として指定されています。清風荘は平成19年5月15日付けで登録有形文化財(建造物)に登録され、今回の指定により、本学では初めての重要文化財(建造物)となります。

詳細は以下のページをご覧ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/120709_1.htm

◆京都大学点訳サークル 代表 理学部 橋本雄馬

 京都大学点訳サークルは1967年に開始した歴史あるサークルです。この長年の活動が高く評価され、昨年度、厚生労働大臣賞と総長賞を受賞しました。しかし、多くの人が点訳サークルと聞いてもピンとこないのではないでしょうか?そこで、簡単に点訳についてと点訳サークルの活動内容について紹介したいと思います。
 まず、点訳とは「点字に訳す」という意味です。これを聞けば、多くの人が「あぁ、点字を打つサークルか」と納得するでしょう。しかし、点字を打つ際には色々なルールが存在します。日本点字は日本語の文字の一種で表音文字体系です。50音に対応して点字があります。しかし、点字は漢字がありません。これによって次のような問題が生じます。「きょうじゅうにたべる」の内容を想像してみてください。「今日中に食べる」と想像しませんでしたか?でも、「教授ウニ食べる」のつもりで書きました。これを薙刀読みと言います。このひらがなだけの読みにくさを解決するために“分かち書き”というものが存在します。これは基本的には分節ごとに空白を入れて意味の助けをするものです。上の例では「きょうじゅうに たべる」と「きょうじゅ うに たべる」です。意味が明白になったのはないでしょうか。点訳の難しさのひとつにこの分かち書きがあります。
 また、点字の打つ方法は複数あります。一つ目は手打ちという点筆を使う方法です。点字のポツポツをひとつひとつ打っていく方法です。これは後で述べる“便利なもの”がなかった時代に使っていました。今でも名刺に点字を打ちたい場合に使います。二つ目の方法はブレイラーという機械を使います。点字版タイプライターと思っていただければよいです。6つの入力キーとスペースキーがついた機械です。なぜ、6つのキーかと言うと点字は6点で構成されているからで、打ちたいキーの場所を同時打ちします。このブレイラーの発明により点字の打つ速度は格段に上がりました。三つ目の方法はパソコン入力です。点字専用のエディターがあり、そこで点字ファイルを作成し、点字プリンターによって出力します。パソコン点訳の最大の利点は打ち間違いの修正が容易ということでしょう。
 私たち点訳サークルは現在パソコン点訳により活動を行なっています。地域の視覚障害者からの依頼を受けて漫画点訳を行なっています。部員も少なく、細々と活動していますが。長い歴史を終わらせないように、そして、視覚障害者の方々と共にあるために点訳活動を続けていきたいと思います。拙い文章でしたが、点訳について少しでも知っていただければ幸いです。

◆大学の動き

○第51回全国七大学総合体育大会の開会式が開催されました。
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2012/120707_2.htm

○本学学生および職員がベトナム・ホーチミンで開催された第13回AUN Educational Forum and Young Speakers Contestに参加しました。
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/120630_1.htm

○京都大学香港同窓会が設立されました。
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/120629_2.htm

○アメリカ・オレゴン大学でAPRU 第16回年次学長会議が開催されました。
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/120629_1.htm

○寄附講座「アジアビジネス人材育成講座」を新設しました。
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/120701_1.htm

○「バイオテクノロジー・ジャーナル」ハイデルベルグ大学・iCeMS合同シンポジウム特集号が出版されました。
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/120627_2.htm

○2012年京都大学東京大学総合対校戦の開会式を開催しました。
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/120616_1.htm

○学生用メールの愛称を決定しました。
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/120627_1.htm

○名誉教授懇談会を開催しました。
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/120613_1.htm

○総長主催「外国人留学生歓迎パーティー」を開催しました。
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/120614_1.htm

○京都大学における新機軸入試の導入についての検討に関する記者会見を行いました。
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/120622_1.htm

○栄誉
・本庶佑 医学研究科客員教授がロベルト・コッホ賞を受賞しました。
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/120712_1.htm

◆研究成果

○細胞膜シグナル伝達のためのラフト構造を解明 -アルツハイマー病発症、HIV感染などの研究に貢献-
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120723_1.htm

○我が国における道路交通騒音による健康損失 -障害調整生存年(DALY)の算定-
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120719_2.htm

○3次元多孔性材料で規則配列したナノ結晶薄膜の成長に成功 -機能集積ナノデバイスへの応用に期待-
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120719_1.htm

○RTミドルウェアを活用した災害対応ロボットの実証実験を実施
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120718_1.htm

○ヒトiPS細胞から肝細胞への分化特性はドナーに依存する
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120717_2.htm

○物体からの熱輻射スペクトルの大幅な狭帯域化に成功 ―高効率太陽電池応用など、エネルギーの有効利用に向けた重要な一歩を達成
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120709_1.htm

○圧電体内での分極回転の観察に成功-巨大圧電メカニズムの解明、非鉛材料の開発に道-
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120703_1.htm

○霊長類で脳の特定の神経回路を「除去」する遺伝子導入法を開発 -パーキンソン病などにかかわる脳部位(大脳基底核)への適用に成功-
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120626_1.htm

○化石化を逆転させ、多孔性メゾ構造体の形をデザイン -高速分離でバイオエタノール精製などの効率化へ-
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120625_1.htm

○ストレス耐性を担う組織の発生機構解明
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120622_1.htm

○超伝導物質が絶対零度で示す新しい臨界現象を発見
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120622_2.htm

○鉄原子を含む高温超伝導体の仕組みを解くカギ「電子のネマティック液晶状態」を発見
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120621_1.htm

◆イベントのお知らせ

○総合博物館夏休み企画「来て、見て、触って。京大の海棲哺乳類研究」展
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2012/120812_2.htm

○第27回品川セミナー「ソ連崩壊20年-体制転換とはなんだったのか」
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2012/120803_2.htm

○留学生ラウンジ「きずな」月例イベント: 葉月「夏の和菓子作り教室」
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h5/d2/news4/2012/120809_1.htm

○第11回こころの広場 人の「こころ」のきた道とこれから
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2012/120818_2.htm

○平成24年度 第3回 花山天体観望会 「星雲」
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2012/120818_3.htm

○京都大学交流会(東京・名古屋)
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2012/120825_1.htm

○京都大学 新技術説明会
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2012/120824_3.htm

○だしのおいしさと健康機能 ~ここまでわかった、かつおだしの秘密~
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2012/120824_1.htm

○IDE大学協会近畿支部 IDE大学セミナー「高大連携-これまでの入試に限定されない高校と大学の向き合い方」
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2012/120824_2.htm

○平成24年度京都大学岡山講演会「爆発だらけの宇宙と太陽-我々はなぜ生まれたのか?」
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2012/120901_1.htm

○京都大学ジュニアキャンパス2012
 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2012/120923_1.htm


 >>その他のイベント情報はこちらをご覧ください。
  http://www.kyoto-u.ac.jp/ja?type=monthly&;c2=1

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