総合博物館夏休み企画「来て、見て、触って。京大の海棲哺乳類研究」展

総合博物館夏休み企画「来て、見て、触って。京大の海棲哺乳類研究」展

 夏と言えば、海。京都大学は、海棲哺乳類の研究でも一大拠点です。ここで、海棲哺乳類とは、クジラやイルカ(鯨類)、アシカ・アザラシの仲間(鰭脚類)およびそれらの仲間の絶滅動物などです。

 そこで、現在京都大学で海棲哺乳類を研究している先生や学生が自分たちの研究分野や研究内容について、大きく3つのテーマに沿ってお見せします。

  • 形と分子と進化:
    かつて陸上に棲んでいた海棲哺乳類の祖先は、水中生活に適応するために体のあちこちを「改革」しています。そうした形態の変化について骨格標本や化石を使って紹介します(一部の標本は実際に触れます)。また、分子生物学から明らかになった進化や系統に関するお話も紹介します。
  • 音の世界:
    海の中は音がよく伝わるため、海棲哺乳類は音を多用しています。音で身の周りを探る「エコーロケーション」や様々な音によるコミュニケーションなど海棲哺乳類の音の世界をご紹介します。イルカの音も聞けます。
  • イルカの社会とこころ: 
    野生のイルカのふれあい行動や一緒に泳ぐ行動の研究からイルカの複雑で、どことなく人間にも似ている社会が明らかになってきました。また、霊長類とイルカのこころを比較するという試みも始まっています。そんな最新情報をお届けします。

 さらに、研究室紹介もあります。

 同時開催の「陸上脊椎動物の多様性と進化-京都大学の挑戦」と一緒に観覧して、哺乳類ひいては脊椎動物の多様性について実感していただき、それに迫る研究の世界を身近に感じていただければ幸いです。

開催期間

2012年8月1日(水曜日)~8月5日(日曜日)、8月8日(水曜日)~8月12日(日曜日)
各日 9時30分~16時30分(入館は16時00分まで)

場所

京都大学総合博物館1階ホール

対象

一般の方(幼児から熟年の方まで、どなたでも参加できます)

申し込み

不要です。直接博物館へお越しください。

参加費

無料 ※ただし、博物館への入館料は必要です。
一般400円/大学生・高校生300円/中学生・小学生200円
※70才以上の方、身体障害者手帳をお持ちの方は入館無料です。

問い合わせ先

京都大学総合博物館
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
TEL: 075-753-3272、FAX: 075-753-3277

関連リンク

主催

「来て、見て、触って。京大の海棲哺乳類研究」開催事務局、京都大学総合博物館

後援

京都大学野生動物研究センター、京都大学霊長類研究所(予定)、御蔵島観光協会、京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻生物圏情報学講座、京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻地質学鉱物学教室