KCJS第35期受講生の参加報告書

受講講義名:Exploring the World of Japanese Cuisine

(1)講義内容・進め方・負担などについての感想

授業は90分の授業が週に2回ありました。授業前に授業サイトに読み物や動画などがアップされるので予習でそれらを読み、その上で講義を聞くという進め方でした。予習の読み物はかなり多く、英語を読むスピードがあまり速くない私にとっては大変でしたが、日本料理などの身近なトピックが多く読みやすかったので、できる範囲で読んでから授業に臨むようにしていました。授業では週ごとに決まっているテーマに沿って、先生の講義を聞いたり、映画を見たり、大学の外へ見学に行ったりしました。授業内容は日本料理というとても身近なものでしたが、海外の人から見た和食を知ることができて興味深かったです。この授業をきっかけに、英語力が向上しただけでなく、今まで自分が持っていなかった視点から日本文化を見ることができるようになりました。基本的に講義の際は先生の説明を聞くというスタイルでしたが、アメリカの学生は分からないことがあったらその場で手を上げて質問することが多く、そのような授業を受ける姿勢に刺激を受けました。先生の英語はとても聞き取りやすく、授業の内容で分からないことはほとんどありませんでしたが、学生同士が意見を言い合うとスピードがとても速く、ついていくのに必死でした。体験学習では、茶道のテーマの週に、裏千家の本部へ行き茶道体験をしたり、和菓子のテーマの週には、和菓子屋へ行き和菓子づくり体験をしたりと、普段自分ではしないような体験ができてとても楽しかったです。また課題に関しては、毎週その週のテーマに沿った料理を作りそのレポートを書くという課題がありました。成績は、毎週の料理レポートと2回の中間試験(1回目は知識を問う試験、2回目は1000ワードのエッセイ)、1500ワードの最終レポートでつけられました。最終レポートのテーマは授業期間の中盤ごろには提示されていましたが、京大の中間テストと重なったせいで全く準備できず、結局締め切り1週間前に2回目の中間試験と最終レポートを両方終わらせなければならなくなり、とても大変でした。全体を通しても、週2回の授業、予習、課題と京大での授業を両立させるのには苦労しました。しかし、学部の勉強が忙しいとどうしても英語の勉強が疎かになってしまいがちなので、強制的に英語を話す環境に身を置けたのは英語力向上を目指す上でとても良かったと思います。

(2)KCJSもしくはSJC学生との交流についての感想

私は英語のスピーキングにあまり自信がなかったので、一人でアメリカの学生ばかりの環境に入ってうまく話せるかとても心配していました。しかし、一回勇気を持って話しかけてみると、想像以上に会話が弾み、多くの学生と話すことができるようになりました。私が英語を勉強中であるのと同じようにアメリカの学生も日本語を勉強中なので、言語学習の大変さを共有でき、とても良い刺激になりました。同じ授業を受けている学生は15人ほどでしたが、授業が終わるまでにはほとんどの学生と話すことができ、特に仲良くなった友達とは、授業以外でカフェに出かけたりするまでになりました。

私は来年の9月から交換留学へ行くことが決まりましたが、その準備段階としてとても良いプログラムだと思いました。