教育学部 教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

本学部では、ディプロマ・ポリシーに掲げる目標を達成するために、基礎教育を土台として、専門的分化を図り、幅広い視野を得ることが可能となるよう、1学科(教育科学科)・3系(現代教育基礎学、教育心理学、相関教育システム論)の多様かつ調和のとれた教育体系のもと、一般教育と専門教育を有機的に関連させながら、高度で幅広い教育を実施しています。

本学部の教育体制の主な特徴は、1)各自が学習を進めながら、将来を見据え最も適した道を探して、3年次に専門分野(系)への分属を選択させること、2)理論を実践に展開するための実習やフィールドワークを特に重視していること、3)教員2名による徹底した卒業論文指導を行うことにあります。

教育課程としては、全学共通科目を履修しながら、専門分野の基礎、発展、応用に至るよう段階的に科目を設定しています。主に1、2年次は、3年次の専門分野(系)への分属時に必要とされる基礎的な知識とスキル及び専門分野で必要となる責任感と倫理観を身に付けるための基礎的科目を、3年次以降は専門分野に応じた発展的、応用的な科目を配置し、教授・指導しています。このことにより、より質の高い学生として、国内外の各専門分野での指導的な活躍や大学院での更なる研鑽が可能となるよう、次のような方針でカリキュラムを作成しています。 なお、カリキュラム・ポリシーで示す教育課程については、コースツリーやナンバリングを用いてその体系性や構造を明示しています。また、各科目の学修成果は、定期試験、レポート、授業中の小テストや発表などの平常点で評価することとし、その評価方法については、授業内容の詳細とあわせてシラバスにおいて科目ごとに明示しています。

  • 一般教養科目、外国語科目などの全学共通科目は主に1、2年次において履修させ、基礎学力、さらに、国際的視野や異文化理解能力、そしてコミュニケーション能力を高めます。
  • すべての専門分野(系)にとって必要不可欠な科目及び3年次における専門分野(系)への分属のための基礎となる科目を1、2年次向けに専門基礎科目として配置しています。これらの科目において、専門における基礎となる知識とスキルを、グループワークや討論、実習、フィールドワークなどの能動的な学習をとおして、身に付けさせます。1年次には、今後の各自の学習を円滑に進めることができるよう、本学部における教育研究の全体像を理解するための「必修科目」やレポート作成や論文作成のために必要な技能を習得することを目的とした「推奨科目」を配置しています。
  • 3年次に進む時に、現代教育基礎学、教育心理学、相関教育システム論の3系のいずれかへの所属を選択させ(系分属)、3、4年次では、所属系において、より専門的な知識を身に付けさせるために、専門的な講義、課題演習・講読演習、実習の科目を配置しています。また、学部カリキュラムに大学院授業科目の一部を配置し、より質の高い内容の学習や、将来のキャリアを見据えた学習を可能としています。
  • 4年次では、学生1名に教員2名の指導体制に基づく卒業論文作成を必修としています。その学修成果は、他の系の教員も含む3名の教員による口頭試問によって多角的に評価します。このことにより、自ら探究する力、多面的・総合的な思考力と批判的判断力を養います。

教育学部のポリシー – 京都大学 大学院教育学研究科・教育学部