時計台の時計は、1925(大正14)年2月に時を刻み始めました。ドイツのシーメンス社製で、9,480円 83銭で購入、ドイツ人技師が組立に当たりました。文字盤照明装置の設計者は、工学部建築学科初代教授で時計台の設計者でもある故 武田 五一氏です。塔の四方に白のモダンなデザインの文字盤が取り付けられ、北側の文字盤の下には、時を知らせる鋼鉄製の鐘が付いています。この鐘は、完成当時、30分ごとに鳴っていましたが、老朽化のため1950(昭和25)年頃に自然に止まってしまいました。1969(昭和44)年に学園紛争により時計が破損した際、約一年かけて修理を行いましたが、鐘は放置されたままでした。その後、大学が1997年に創立百周年を迎えるにあたり修理され、1992年3月25日、実に 42年ぶりに鐘の音が復活しました。現在は、8時、12時、18時に3回、鳴るようになっています。

「鐘は、総長が突いている」という噂もありますが、実は自動で、時計塔の内部では文字盤から延びた軸が親時計に接続され、駆動装置が自動的にハンマーを持ち上げて鐘を突いています。

時計台を支える人

概要

  • 塔の高さ 95尺(約30メートル)
  • 長針 長さ 3尺5寸(約1.35メートル) 重さ 8貫(30キログラム)
  • 短針 長さ 2尺8寸(約1メートル) 重さ 3貫(11.25キログラム)

(参考) 一尺 = 30.3030303 センチメートル、1寸 = 3.03030303 センチメートル、1貫 = 3.75 キログラム