高校生のための体験型科学講座「ELCAS(エルキャス)」を2025年7月~8月に開催しました。本事業は、高校1年生・2年生を対象とし、主体的に学問を究めようとする高校生の育成を主な目的としています。令和7年度は「講義型」と「演習型」の2つのプログラムを企画し、全国から受講生を募集しました。
講義型プログラムは、7月31日と8月1日にオンラインで開催しました。研究所や教育研究施設等で先端的研究を推進する教員が講師をつとめ、最新の研究紹介を盛り込んだ90分間のライブ講義を実施しました。終了時には活発な質疑応答が繰り広げられ、受講した高校生からは「文理選択で迷っているときにこのプログラムに参加してみた。その中でも心理学の学問について少しでも知れてよかった」、「大学の数学など理解できない部分もあったが、それが今後の学習のモチベーションになった。質問にも丁寧に答えていただき嬉しかった」、「普段触れる知識レベルよりも、より専門的で、自分の興味ともマッチしており、とても楽しかった。またこのような機会があれば是非参加したい」等の感想が寄せられました。
演習型プログラムは、8月19日から21日に吉田キャンパスにて開催しました。本年度は文系・理系あわせて11テーマの講座を開講し、講座ごとに分けて実施しました。卓越した専門知識を持つ教員の指導の下、参加者は本格的な演習課題に取り組みました。受講した高校生からは「実験は細かい作業があり、汗が吹き出して止まらなかったが、やはり楽しかった」、「じっくりと時間をかけて議論を深められたことがよかった。自分だけだと気がつかないような観点・視点を参加者の皆さんと育み、良い経験になった」、「事前に自分で調べて疑問に思ったところも分かりやすく教えてもらい、勉強になった。他の参加者も同じ分野に興味がある人が多く刺激になった」等の感想が寄せられました。
本事業は引き続き、本学ならではの多種多様な学びの機会を高校生に提供していく予定です。