2026年京都大学地球物理学教室同窓会「京大知球会」講演会・総会が、2026年2月14日に理学研究科セミナーハウスとオンラインによるハイブリッド形式で開催され、対面56名、オンライン41名が参加しました。講演会・総会のあとには懇親会も実施され、同窓会関係者以外の一般参加者も含む40名が参加しました。
講演会では、橋本学 会長(理学研究科・1981年修了)による開会挨拶のあと、3月末で定年退職を迎える向川均 理学研究科教授(理学研究科・1985年修了)が長年の研究生活を振り返った講演「異常気象を伴う大気循環偏差の形成メカニズムと予測可能性」を行いました。
次に、今年度の新任教員3名による自己紹介を兼ねた講演が行われ、坂本圭 理学研究科准教授(理学研究科・2004年修了)が「気象庁日本近海モデルの開発とその利用」、西川友章 同准教授が「スロー地震観測の地震予測への活用を目指して」、加納将行 同准教授 (理学研究科・2014年修了)が「情報科学を用いた断層すべりモニタリングに向けて」と題した講演をそれぞれ行いました。
休憩の後、昨年秋に瑞宝大綬章を受章した尾池和夫 元京都大学総長(理学研究科・1963年修了)が、記念特別講演として「活断層のリスクと恩恵 ~京都盆地に生まれた変動帯の文化~」と題して登壇しました。
引き続き、今年度の修士論文賞受賞者3名によるビデオ録画による講演があり、乗杉玲壽さん(理学研究科・2年生)が「不均質断層の複雑な挙動の再現と予測:マルチスケール断層構成則による現実的な地震のスケール則の再現と、AIを用いたモデル地震の予測」、佐藤匠さん(理学研究科・2年生)が「拡張カルマンフィルターを用いた機械学習による地磁気永年変化推定」、小濱瑞希さん(理学研究科・2年生)が「有限要素法に基づいて地殻変動・地上重力変化から推定された2015年桜島膨張イベントの圧力変動源」と題し、それぞれ発表しました。
総会では、開会挨拶、過去1年間の逝去会員への黙祷、退職記念品の贈呈につづき、地球物理学教室の近況報告、同窓会の活動報告ならびに議事が行われました。
総会後の懇親会では、橋本会長による挨拶に続き、岩崎好規 元副会長(1964年・理学部卒)による乾杯の発声で開始しました。会場では、今年度で退職予定の向川教授および尾池元総長に縁のある参加者からはそれぞれの思い出が語られ、知球会の関東支部で活躍している会員からは認知症に関する心構えについて話がありました。懇親会の締めくくりとして、毎回恒例となっている徳田八郎衛 氏(理学部・1961年卒)のリードにより全員が輪になって琵琶湖周航の歌を唱和するなど、参加者は終始和やかな雰囲気のなか会食を楽しみ、盛会のうちに閉会となりました。