第2回 平成27年10月23日(金曜日)開催

議事

  1. 理事候補者について
  2. 重要な財産の譲渡について
  3. 次期取引候補金融機関(メインバンク)の選定について
  4. 出資に係る認可申請について
  5. その他

議事録

出席者: 山極総長(議長)
阿曽沼委員、石川委員、稲葉委員、嘉田委員、川添委員、北野委員、黒田委員、小島委員、小長谷委員、榊委員、佐藤(勝)委員、佐藤(直)委員、清木委員、竹中委員、溝端委員、湊委員
欠席者: 岩永委員、上本委員、加藤委員、門川委員、増田委員、山田委員、鷲田委員
  • 平成27年度第1回経営協議会の議事録(案)および持ち回り経営協議会の議事録(案)について、確認のうえ、原案どおり承認された。

議事

  1. 理事候補者について
    平成27年11月1日付けで 川添 信介 文学研究科長を理事(学生・図書館担当)に任命する旨説明があり、意見を聴取した。
  2. 重要な財産の譲渡について
    平成27年度末を以て桂職員宿舎及び香里職員宿舎を廃止した後、敷地を売却することについて説明があり、審議の結果、了承された。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)

    ○桂職員宿舎の所在地は桂キャンパスに近いため、建て替えて、職員宿舎あるいは学生寮として利用することはできないのか。
    ●条例により、新たに高層の宿舎や寮を建てることができないため、1戸あたりの借料が高額になり、現実的ではない。
    ○敷地の売却によって生じる利益を、どのように利用するのか。
    ●耐震性能を満たしていない他の宿舎の改修等に使用する予定である。

  3. 次期取引候補金融機関(メインバンク)の選定について
    平成28年度以降の取引金融機関(メインバンク)の選定について、財務委員会における審議結果の説明があり、審議の結果、了承された。
  4. 出資に係る認可申請について
    産学共同実用化促進事業において本学から投資事業有限責任組合(ファンド)へ出資するため、文部科学省へ提出する認可申請の内容について説明があり、審議の結果、了承された。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○出資事業における「京都大学方式」の特色は何か。
    ●まず、ファンド期間が一般的な10年ではなく15年であること。次に、京都大学と、公的資金を運用する京都大学イノベーションキャピタル、民間資金を運用するみやこキャピタルの三者が協調・補完してベンチャー企業を支援すること。これらが主な特色である。
    ○出資先を選定する際には、早期にリターンが得られそうな事業と時間がかかりそうな事業をバランスよく混ぜるとよい。

報告

  1. 平成28年度概算要求について
    文部科学省から財務省へ提出された平成28年度概算要求の概要について説明があった。
  2. 農学研究科附属農場における重要な財産の譲渡等について
    農学研究科附属農場の移転事業に関し、土地の譲渡及び取得状況について報告があった。

    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○木津川新農場を、今後どのように整備・活用していく予定なのか。
    ●高槻農場が有していた機能を十分確保しつつ、太陽光発電設備など、環境に配慮した施設整備を行う。また、関連分野を持つ他大学や木津川市とも十分に連携し、これまで以上に多様な活用を図りたいと考えている。

  3. 経営協議会委員について
    ​平成27年11月1日付けで就任予定の経営協議会委員について説明があった。

意見交換

これまでに学外委員から提起された課題や、総長就任後1年間の取組等について、意見交換が行われた。
委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)

(国際戦略)
○今後、どのような国際戦略を展開していくのか。
●高等研究院を来年4月に立ち上げる予定であり、そこを拠点として海外の優秀な研究者と交流を図りたい。また、海外の研究機関との学術交流を活性化させ、国際的に活躍できる人材を育成したいと考えている。

(IR)
○情報分析を行う際、学内の異なる分野と比較するだけではなく、多機関の同じ分野とも比較を行い、京都大学の強みを発信していくべきである。
●今年4月にIR推進室を設置し、京都大学の強みや研究成果について、データに基づいた情報発信ができるよう体制を強化している。
○総計的な情報分析だけでなく、個々の学生に注意を向け、効果的な学生支援に役立てることが必要ではないか。
●大学運営的な側面のあるIRとは別に、教学的なIRをポートフォリオと称して実施している。学生個人の学びや成長について、入学前、卒業後の状況も含めたデータ分析を行い、学生支援に役立てたいと考えている。

(産学連携)
○大学の研究者がより積極的に産学連携活動に参加する風土を醸成すべきである。
●企業の研究者を博士課程の学生として積極的に受け入れるなど、産学連携の礎としての人材交流が必要であると感じている。
●博士課程の学生と企業の求める人材のミスマッチが生じている。現在、博士後期課程の学生を対象とした2カ月程度の研究型インターンシップを、複数の大学や企業と共同で実施し、交流に努めている。

(男女共同参画)
●保育室の開設や研究支援員の雇用など、大学として子育てのサポートを行っている。また、昨年度に策定した「京都大学男女共同参画推進アクション・プラン―2015年度~2020年度―」に基づき、各部局においても行動計画を立てている。その他、2006年に実施した「京都大学男女共同参画推進に関する意識・実態調査」を再度実施し、男女共同参画に対する教職員と学生の意識の変化を調査中である。

(キャンパス環境の整備)
○桂キャンパスにおいて充実した学生生活が送れるよう、学生寮を設けるなどキャンパス環境を整えるべきではないか。
●既存の建物を改築するなどの工夫により施設を充実させるとともに、交通網の整備を行政に働きかけ、利便性の向上に努めたい。