京都大学医学部附属病院の基本理念と病院長に求められる資質・能力

京都大学医学部附属病院の基本理念について

京都大学医学部附属病院は、1899年(明治32年)に設立されて以降、多くの人材を輩出し、わが国の医学・医療の発展に貢献してきた。現在も京都大学医学部附属病院は、社会の期待に応えるべく、以下の「診療、研究、教育」に関する3つの基本理念を掲げている。

  1. 患者中心の開かれた病院として、安全で質の高い医療を提供する。
  2. 新しい医療の開発と実践を通して、社会に貢献する。
  3. 専門家としての責任と使命を自覚し、人間性豊かな医療人を育成する。

京都大学医学部附属病院長に求められる資質・能力

京都大学医学部附属病院は、上記の基本理念のもと、今後も高度な機能を有する病院として、また広域かつ地域に開かれた病院として使命を果たしていく。そのために、病院長は、人格が高潔で、学識に優れ、大学附属病院の運営に関し識見を有し、かつ以下の資質・能力を備えていることが求められる。

  1. 医療法第10条に規定された病院の管理者として要件を満たす医師であること。
  2. 大学附属病院の管理運営に必要な資質・能力を有すること。
  3. 医療安全確保のために必要な資質・能力を有すること。
  4. 京都大学医学部附属病院の基本理念を理解し、その実現に向けた強い意思とリーダーシップを有すること。