監事ノート(10)(2006年12月6日)

監事ノート(10)(2006年12月6日)

原 潔

今回は「環境マネージメント」について監査を実施しました。(監事レポート06-3

京都大学では、環境憲章を制定して、その中で環境マネージメントシステムの確立を宣言しています。環境マネージメントは、地球環境への負荷を少なくするために、インプットとして資源・エネルギー消費の節減とアウトプットとして廃棄物・汚染物質等の排出の節減の両面について、計画(Plan)・実行(Do)・評価(Check)・見直し(Action)のいわゆるPDCAサイクルを実施する活動です。

京都大学として初めて環境報告書が9月に刊行され、多くの教職員、学生の方々が手にされ、京都大学における環境影響要素の現状や環境保全へ向けた決意を理解されたと思います。今回の監査では、実効的な環境マネージメントを構築していく視点から監査を行い、次の4項目について改善意見を述べました。

  1. 環境安全保健機構における実施機能の強化
  2. 環境マネージメントの目標設定、実施組織の一元化及び環境監査の必要性
  3. 排水汚染物質への早期の対応
  4. 環境対応キャンパスへの計画的な研修と投資

京都大学は、環境保全について多くの知見を持つています。大学の社会的責任の一つとして、これらを大学というミニ社会で実現することによって、大学への理解が深まり、新たな知見を創造する契機になると思います。