京都大学大学院情報学研究科修士課程(数理工学専攻)2019年度10月期入学/2020年度4月期入学入学者選抜試験における出題ミスについて

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公開日

 2019年8月5,6日に実施しました大学院情報学研究科修士課程(数理工学専攻)2019年度10月期入学/2020年度4月期入学入学者選抜試験において出題ミスがあることが判明しました。この事実を厳粛に受け止め、再発防止のためにも深く反省して、ここに発表します。

 出題ミスが生じた入試方法区分、試験科目

入試方法区分:2019年度10月期入学/2020年度4月期入学 修士課程 数理工学専攻 入学者選抜試験(2019年8月5日~8月6日実施分)

試験科目:基礎科目

出題ミスの内容

 基礎科目 基礎数学Iの小問(iii)の本文中において、以下のとおり1箇所の条件の誤りがあった。

 (誤)区間(0,1)上の連続な実数値有界関数
 (正)区間[0,1]上の連続な実数値関数

 英語での出題についても、同様の誤りがあった。

 (誤)a continuous real-valued bounded function on the interval (0,1)
 (正)a continuous real-valued function on the interval [0,1]

出題ミス発見の経緯

 令和4年5月23日に開催した数理工学専攻説明会において、参加者から当該専攻の教員に問題の条件式では解答が導き出せないのではないかとの質問があった。専攻関係者が問題を検査したところ、問題文の誤りを確認した。

採点方法

 条件の誤りにより、関係する小問が解けないと判断したため、基礎科目 「基礎数学I」の小問(iii)については、「基礎数学Ⅰ」を選択した全員を満点とする扱いとした。なお、この措置により全受験生の合否判定に影響は生じない。

今後の対応策

 本件は3年前に発生した案件で、当該研究科ではその後の出題等体制の見直しにより、出題ミス等を防ぐためのチェック体制の改善を既に行っている。
 具体的には、出題ミスを防ぐための事前チェックマニュアルを改定し、チェック時の体制の強化を図るとともに、チェックに関わる担当者・責任者を明確化する見直しを行っている。
 さらに、試験時の監督者要領を改訂し、 試験会場で受験生からの質問等が監督者を経て出題責任者等に速やかに伝わる体制も整備している。
 したがって、本件による現チェック体制のさらなる大幅な見直しの必要は無いと判断されるが、一方で本件の発生を踏まえ、少人数でチェックが行われている場合にはチェック担当者の増員を指示するなど、研究科全体で現事前チェック体制の実効的な運用の一層の徹底を図る。
 特に当該専攻には個別の指導を行い、さらに試験時間中の解答モニタリングの実効性を高めるための施策の検討を指示し、本年度中に具体的な改善策の導入を図る。

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