第12回京都大学ホームカミングデイを開催しました。(2017年11月3日)

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第12回京都大学ホームカミングデイを、「創」(そう)をテーマとして開催しました。当日は、同窓生(卒業生、修了生、元教職員)、教職員、学生など約2,800名の参加がありました。

講演会は、満員となった百周年時計台記念館 百周年記念ホールにおいて、桑原知子 理事補(教育学研究科教授)の司会により進められました。最初に山極壽一 総長(京都大学同窓会長)から開会の挨拶がありました。続いて、陶芸家 樂吉左衞門氏によるテーマと同じ「創」(そう)と題する講演がありました。スクリーンに映し出される様々な写真をみながら、樂焼、初代長次郎の黒樂茶碗、千利休の茶の湯、お茶室など大変貴重なお話がありました。後半の樂氏、山極総長、桑原理事補によるパネルディスカッションでは、樂茶碗の世界とゴリラの世界が見事に融合し、大いに盛り上がりました。

「京料理を味わう」では、徳賀芳弘 副学長(京都大学同窓会代表幹事)の開宴の挨拶に続き、竹茂楼の特別弁当を楽しみました。京都大学ジャズ研究会の「Off-Beat」によるジャズ演奏が流れる中、会場は華やいだ雰囲気に包まれました。

午後からの音楽会では、京都大学交響楽団による「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、「ハンガリー舞曲第5番」、「ワルツィング・キャット」、「カルメン組曲」の演奏の後、京大合唱団OB・OGと現役団員による「学歌」、「多田武彦愛唱曲3曲メドレー」、「赤い鳥小鳥」、「酒頌」、「ロマンチストの豚」、「蔵王」より楽曲、「京大合唱団エール」、「琵琶湖周航の歌」などの合唱が披露され、来場者は心温まる時間を過ごしていました。

百周年時計台記念館前広場のクスノキを中心に展開した「くすのき秋祭2017」では、現在、NHK編成局編成主幹で「プロフェッショナル仕事の流儀」、「プロジェクトX挑戦者たち」などを製作された、有吉伸人氏(文学部・1986年卒)によるトークショーがあり、特設ステージでは数々のパフォーマンスが繰り広げられました。また、仙台の和菓子老舗「菓匠三全」が今回のホームカミンデイのために作った「月こそかかれ吉田山」などを販売しました。

また、今回新たな企画として、本部構内7か所、北部構内3か所をめぐるスタンプラリーを開催しました。多数の参加者が、学生によるガイド付きで、本学の歴史的な建物の散策を楽しんでいました。他にも、重要文化財の清風荘の公開や、総合博物館、附属図書館、登録有形文化財の尊攘堂の施設見学を行い、多数の参加者で賑わいました。

百周年時計台記念館 国際交流ホールでは「卒業生×在学生 交流イベント ~京大生のキャリアを考える~」を行いました。唐池恒二 JR九州代表取締役会長(法学部・1977年卒)による講演のほか、塩瀬隆之 総合博物館准教授をファシリテーターとして、各分野で活躍する3名の卒業生によるキャリアをテーマにしたパネルディスカッションを実施しました。その後に行われた懇親会では、参加者の学生・卒業生と講師・パネリストらが交流を深めました。

当日は天候にも恵まれ、参加者は穏やかな秋の一日を、本学キャンパスで満喫していました。

挨拶を行う山極総長

講演を行う樂氏

パネルディスカッションの様子

Off-Beatによるジャズ演奏

交響楽団による演奏を楽しむ参加者

京大合唱団OB・OGと現役生による合唱

クスノキ秋祭2017の風景

スタンプラリーの様子

交流イベントで講演を行う唐池会長