教育学研究科附属臨床教育実践研究センターでは、毎年1回、深刻化する教育問題への取り組みの一環として、現代人のこころの理解に主眼をおいた公開講座を開催しています。
今年度は、本学教育学研究科の客員教授でもある、ロジャー・フリー(Roger Frie) サイモンフレイザー大学(カナダ)教授を講師として開催します。フリー教授は、豊富な臨床経験を持つ精神分析家であり、精神分析に関して幅広く研究するとともに、個人の心と社会や文化との関連についても精力的に研究や執筆・講演活動を続けています。2017年に出版された「Not in My Family: German Memory and Responsibility After the Holocaust」は、カナダにて複数の賞を受賞しています。
本講座では、社会的精神分析を発展させたエーリッヒ・フロムを取り上げ、1930年代から1940年代にかけてのフロムと対人関係文化学派の画期的な仕事について検証します。フロムら新進気鋭の精神分析家グループは、個々の患者の人生だけでなく、当時の人々の経験を形成していた社会的・政治的な力にも焦点を当てていました。当時と同じような社会的・政治的な危機に直面している昨今、過去の教訓をどのように活かして現在の社会的精神分析を発展させることができるのか、理解を深める機会となればと考えています。
皆さまのご参加をお待ちしています。
基本情報
- その他の地域
キャンパスプラザ京都 第1講義室(アクセス)
- 一般・地域の方
- 企業・研究者の方
一般の方、心理臨床専門家、教育関係者の方
100名(先着順)
3,500円
イベント内容
講師
Roger Frie(サイモンフレイザー大学教育学部教授・京都大学教育学研究科客員教授)
通訳
揖斐 衣海(KIPP渋谷心理オフィス/国際基督教大学カウンセリングセンター)
司会
松下 姫歌(京都大学教育学研究科教授)
挨拶
田中 康裕(京都大学教育学研究科教授・附属臨床教育実践研究センター長)
申し込み
以下のリンクよりお申し込みください。
教育学研究科附属臨床教育実践研究センター主催 第20回公開講座 「社会的精神分析に向けて」(2022.11.20)– 京都大学 大学院教育学研究科・教育学部
- 10月中旬に E-mailにて受講決定通知、受講料の振込方法を案内します。案内を受け取り次第、受講料を銀行振り込みにてお支払いください。
- 振込期日は10月28日(金曜日)厳守です。 なお、入金後の返金はできませんので、予めご了承ください。
- 新型コロナウイルス感染症の影響により、開催形態等が変更となる場合があります。 その場合は、11月中旬頃までに、上記ページ等にてお知らせします。
京都大学教育学研究科附属臨床教育実践研究センター 公開講座係
Tel: 075-753-3052
E-mail: 020clpsycenter*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)