水を飲む感覚を担う脳内の神経細胞を発見〜水がもたらす心地よさのメカニズム解明と脱水症予防への貢献に期待〜

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 野村憲吾 医学研究科助教(兼:京都府立医科大学助教)、樽野陽幸 同教授、山田優 京都府立医科大学研究員らの研究グループは、マウスを用いた実験で、水を飲むという感覚を担う脳内の領域、および神経細胞のグループを新たに発見しました。

 本研究では、「水の摂取を開始すると速やかに活性化して、飲水行動を持続させる」という、あたかも“水のおいしさ”をつくるかのような性質を持つ神経細胞の実体が明らかになりました。飲水行動の異常は加齢や精神疾患など様々な要因によって生じ、水中毒や脱水症などの重篤症状につながる危険性がありますが、その対策は本人の努力による行動改善に大きく依存している現状があります。本研究の成果は、末梢組織における水の感知や、脳における水の感覚情報処理を担うメカニズムの解明に貢献し、飲水行動の異常に対する治療法や予防策の開発につながることも期待されます。

 本研究成果は、2026年3月24日に、国際学術誌「Current Biology」に掲載されました。

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明らかとなった水の認識と摂取を担う脳内の神経細胞
研究者情報
研究者名
Kengo Nomura