本学および日本学術会議近畿地区会議は、地域社会の学術の振興に寄与することを目的として、日本学術会議近畿地区会議学術講演会「社会の持続可能性と水問題」を、2025年9月13日に芝蘭会館稲盛ホールおよびオンライン併用にて開催しました。
冒頭に、三枝信子 国立研究開発法人国立環境研究所理事(日本学術会議副会長)および時任宣博 副学長(学際融合教育研究推進センター長)の挨拶のあと、伊藤公雄 本学名誉教授(大阪大学名誉教授、日本学術会議連携会員)より本講演会の説明が行われました。
続いて5名の講演者による講演があり、はじめに基調講演として、沖大幹 東京大学教授(日本学術会議第三部部長)が「水の未来と水みんフラ」と題し講演を行いました。続いて、鈴木康久 京都産業大学教授が「水が育んだ『千年の都・京都』」、佐野静代 同志社大学教授が「日本の水辺と『さとうみ(里湖・里海)』」、原圭史郎 大阪大学教授が「水道インフラの維持管理問題とフューチャー・デザイン ~自治体での実践事例を基に~」、原田英典 アジア・アフリカ地域研究研究科准教授が「アジア・アフリカの水・衛生とサニテーションの意義」と題し、それぞれ講演を行いました。
講演後には、伊藤名誉教授の進行によるパネルディスカッションが行われました。また、参加者からも多数の質問が寄せられ、活発な質疑応答が繰り広げられました。
最後に、村山美穂 野生動物研究センター教授(日本学術会議近畿地区会議代表幹事)より全体総括があり、盛況のうちに終了しました。
本講演会には350名(うち、オンライン225名)の参加があり、終了後のアンケートでは「命を維持するために不可欠な水について多方面からの専門的な研究のお話を聞けて大変勉強になった」、「水は生活に密着したもので馴染みやすいテーマであった。全講演分かりやすい内容であり、来た甲斐があった」などの感想が寄せられました。