令和3年11月24日付告示第7号

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告示第7号

 熊野寮自治会は、数年来、熊野寮祭の一環として、百周年時計台記念館(以下「時計台記念館」という。)に梯子をかけて屋上に登るという危険な企画を実施してきた。この企画に対し本学は、熊野寮自治会に対して、危険な企画を実施しないよう通告するとともに、本学学生に対しては、告示を発出して同企画には関わらないよう注意を促してきた。

 しかしながら昨年は、多数の者が覆面等をして顔を隠し、職員の制止を振り切って時計台記念館に梯子をかけ、時計台記念館車寄せ屋根上に侵入しただけでなく、梯子をかけようとする者を制止した職員に暴行するなどし、職員が負傷する事態となった。

 京都大学は、学生の自主的な活動に介入するものではないが、壁面にかけた梯子で時計台記念館を昇り降りすることは、一歩間違えば生命・身体に関わる大きな事故につながる極めて危険な行為かつ建造物侵入として刑法に抵触する行為であり、また、職員に対して暴力的な行為に及ぶことは言語道断であり到底看過することができない。

 京都大学は今後、このような企画を主導して実施した団体・個人のみならず、同企画に参加した者に対して学内処分を行うほか、時計台記念館に登ろうとする者については確認次第直ちに警察に通報するなどの法的措置を含め、厳正に対処する。

 なお、昨年の同企画には、本学ウェブサイトにおいて、「吉田南1号館の封鎖について(2015年10月28日)」として掲載している吉田南1号館の封鎖に関わった、中核派系全学連(全日本学生自治会総連合)関係者が関与していた。

 本学学生には、梯子での昇り降りを扇動・助長することを含めて、このような極めて危険で刑法に抵触する行為につながる企画には一切関わることのないよう、強く注意を促すものである。

 特に、これから感染症が流行しやすい季節を迎えるところであり、新型コロナウイルス感染症の感染の再拡大を防ぐため、多数の人間が集まる状況は回避すべきであり、学生諸君には賢明な判断を求める。

令和3年11月24日
京 都 大 学