学際研究に特化した対話型学術誌「といとうとい」を創刊しました

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 学際融合教育研究推進センターでは、学際研究に特化した対話型学術誌「といとうとい」を創刊しました。

 学際的研究の重要性が叫ばれて久しい中、その学術的受け皿は整備されたとは言い難い状況にあります。学際的な研究助成金は措置されている一方で、学際的な研究に従事する専任ポストは多くはありません。なにより、学際研究をするも、研究成果発表の場は個別の学会等、従来の専門分化した場であることがほとんどです。

 本誌は、そんな「学際研究は、発表する場(論文誌)がないから進展しない」という状況をなくすことを目的として発刊されました。分野や領域を規定しない論文誌となっています。

 創刊準備号(Vol.0)では、解剖学、精神医学、数学、科学哲学、漆芸、世界史、言語学、映像人類学、ロボット工学の研究者が、それぞれの「問い」を特定の分野に拘らず考察し、論文の本文に加え、編集委員・識者との査読のやり取りを「対話」として収録しています。さらに、学問表現の可能性を追求したビジュアルとテキストにて新しい論文のフォーマットを目指しています。

 自身の研究が既存の学術分野の分類に収まりきらないと悩む研究者や専門や分野の「ルール」に違和感がある研究者、さらには学術に関わる方だけでなく、企業人、経営者、新規事業担当者等、あらゆる分野を超えた対話と学びに興味のある方にとっても、「知」のあり方を見つめ直すきっかけをもたらす一冊になることを期待しています。

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表紙(撮影:伊丹豪)
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論考本文のページ(撮影:伊丹豪)

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