森本尚樹 医学研究科教授らと三洋化成工業株式会社は、難治性の傷を治す人工タンパク質の企業治験を開始します

公開日

 森本尚樹 医学研究科教授らと三洋化成工業株式会社は、慢性創傷の治療を目的に、新規治療材料シルクエラスチン(R)スポンジの共同開発を行っています。このたび、2021年7月より本材料の有効性の確認を目的とした企業治験を開始することとなりました。

 近年、糖尿病患者の増加あるいは高齢化に伴い、糖尿病性皮膚潰瘍等に代表される治りにくい創傷(慢性創傷)の増加が問題となっています。慢性創傷ではさまざまな原因で治癒が遅れることで、細菌に感染し、更に治癒が遅れる悪循環になりやすいことが知られています。開発した新規治療材料は人工タンパク質シルクエラスチン(R)で作製されたもので、これまでに、感染しやすい慢性創傷に対して、動物実験等での有効性と、本学医学部附属病院で実施した医師主導治験での安全性を確認しています。

 本企業治験は、2021年7月より開始し、国内5医療機関にて実施します。

シルクエラスチン(R)スポンジ
シルクエラスチン(R)スポンジ
シルクエラスチン(R)スポンジを用いる企業治験
シルクエラスチン(R)スポンジを用いる企業治験

詳細

プレスリリース資料