澤本光男 工学研究科教授がベンジャミン・フランクリン・メダル(米国)を受賞しました。(2016年10月19日)

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澤本教授

澤本光男 工学研究科教授が、米国フランクリン協会より2017年ベンジャミン・フランクリン・メダル(化学部門)を授与されることとなりました(クリストフ・マチャゼヴスキー 米国カーネギーメロン大学教授と共同受賞)。

同賞は、最も歴史が長い国際的に権威ある科学技術賞の一つであり、化学部門では澤本教授が日本人初の受賞となります。歴代受賞者には、トーマス・エジソン、マリー・キュリー、アルバート・アインシュタイン、スティーヴン・ホーキング、ビル・ゲイツ各氏らがならび、日本では他部門で飯島澄男、中村修二、小柴昌俊、南部陽一郎の各氏らが受賞しています。

受賞の対象となった業績は「金属触媒による精密重合の開発」です。澤本教授は、独自の金属触媒を用いて長年不可能と考えられてきた「精密ラジカル重合」を世界に先駆けて実現し、精密重合の一般原理を確立するとともに、精緻な構造の高分子を精密合成する途を拓きました。これにより、工業や医療に役立つさまざまな高分子材料の精密合成に先駆的な貢献を果たしました。

なお、授賞式は、米国東部時間2017年5月4日、米国ペンシルバニア州フィラデルフィア市のベンジャミン・フランクリン国立記念館にて行なわれる予定で、5月1日~4日にはシンポジウムや市民講座などの行事も開催されます。

関連リンク

米国フランクリン協会賞Webサイト
https://www.fi.edu/franklin-institute-awards