基礎物理学研究所に新しいスーパーコンピュータシステムを導入しました。(2016年1月25日)

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Cray Inc.(Nasdaq:CRAY)の協力により、基礎物理学研究所に新しいスーパーコンピュータシステムCray XC40 (292ノード、9344 core、343 TFlops、36.5 TiB)によるサービスが稼働しました。

基礎物理学研究所は理論物理学の世界的な拠点であり、素粒子・原子核・宇宙・物性などの分野の先駆的な研究で知られています。同研究所は、1949年湯川秀樹が日本人として初めてノーベル賞を受賞したことを記念して湯川を所長として設立され、2008年には元所長の益川敏英もノーベル物理学賞を受賞しています。

今回導入した2キャビネット構成のCray XC40システムは、基礎物理学研究所の従来のシステムと比較して設置面積で4分の1程度のコンパクトさを持ちながら、逆に性能は、導入時に西日本最速であった従来システムの約4倍程度の高性能なものです。さらに少ない電力消費や使い易いユーザ環境などの特徴を兼ね備えています。今後、基礎物理学研究所における研究を促進させるだけでなく、日本全国の当該分野の研究者をサポートする共有スーパーコンピューティングリソースとしても機能する予定です。

理論物理学電子計算機システム主要機器構成

Lattice QCDを用いた核子間ポテンシャルの導出