情報学研究科 教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

京都大学情報学研究科は、京都大学の基本理念を尊重し、高度な専攻学術の修得と豊かな学識の涵養を通して、研究科の掲げる「広い意味での情報学」を発展させる研究者、ならびに質の高い専門的職業人を養成し、知識基盤社会の諸問題を解決するリーダーとなる人材の育成を目指した教育を行っています。このため、個々の研究分野の先端的な知見の修得だけではなく、情報学に関する総合的な学術的俯瞰力の修得にも配慮した教育を行っています。また高い倫理性・責任感やコミュニケーション力を含めて、グローバル化した社会で活躍していく素養を身につけさせる配慮も行っています。

具体的には、各自の希望する専攻学術の学修だけではなく、分野を越えた幅広い学識を身につけさせる教育を行っています。これはコースを中心とする高度な専門教育や指導教員による研究指導を縦糸とすれば、コースを越えた科目の履修や研究室を越えた研究指導が横糸にあたるもので、これらの縦糸と横糸を適切に組み合わせた緻密な教育体系を組んでいます。また指導教員による研究指導においては、研究公正等の倫理性や責任感の醸成を促すべく助言も行っています。さらに国際社会で活躍するためのコミュニケーション能力を高めるため、英語による講義科目も一部に配置すると共に、英語だけで修了できる教育プログラムも用意しています。また、学内の教育プログラムとの連携も図り、広い興味をもつ学生の教育上の支援も行っています。

講義科目の多い修士課程では、コース内での階層的な専門科目構成に加えて研究科を横断する選択必修科目の「展望科目」が開講されており、専門科目と展望科目の一部は英語科目として開講されています。さらに多様なバックグラウンドの入学者に対応するため、情報学に関する基礎学力を補完するための指導も行っています。 博士後期課程では、指導教員による個別の研究指導以外に、コース毎にセミナー科目が配置され、異なる研究分野の複数の教員から研究上の助言を受け、学術的俯瞰力が身につくように科目設計されています。

殆んどの科目の情報は、成績評価基準等と共に、学修要覧や電子シラバス等により周知が図られています。

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