時任 宣博

時任 宣博(ときとう のりひろ)

研究、評価担当
副学長

メッセージ

 この度、研究・評価担当の理事・副学長を引き続き拝命いたしました。私は、令和2年10月より2年間、研究・評価・産官学連携担当の理事・副学長として、第3期中期目標・中期計画期間の各種期末評価対応、第4期中期目標・中期計画の立案・策定、京都大学学術研究支援室(KURA) 改革、白眉研究者募集制度改革、学際融合教育研究推進センター改革、犬山キャンパス運営協議会の設置・運営、京都大学カーボン・ニュートラル推進フォーラムの創設、京阪神スタートアップアカデミア・コアリション(KSAC)対応、各種文部科学省事業・拠点プログラムの担当、RU11研究担当理事・副学長懇談会対応など、様々な用務を経験させて頂きました。これらの経験を活かし、新たな任期期間におきましても、全ての教職員・学生の皆様のご協力を頂きながら、本学のさらなる発展にむけて全力を尽くす所存です。

 京都大学は、創立以来堅持してきた自由の学風のもと、多様な構成部局に属する教職員・学生の努力により、多岐に亘る学術分野の教育・研究を推し進め、国内外に誇る総合研究大学として発展しており、その先進性、独創性は、世界的に卓越した知の創造と行動力豊かで有為な人材の輩出につながっています。これらを踏まえ、私の担当所掌の各事項については、下記のように進めていきたいと考えております。

 まず、研究面におきましては、多様な学術分野を包含する総合研究大学である京都大学が、世界に誇る統合学術府としてさらに大きく飛躍できるように、各部局・学系の特色に配慮しつつ、多分野共同体としての研究活動を大いに支援・推進し、新分野開拓と新領域創成に向けて、研究力強化を推進したいと考えております。具体的には、学内研究設備の充実・共用促進と技術職員制度改革を推進するとともに、令和4年10月に発足する京都大学学術研究展開センター(新KURA)を核とした研究支援体制の一層の充実・向上を目指します。

 次に、評価に関しましては、第4期中期目標・中期計画の着実な達成を目指すとともに、第4期で各大学に充実が求められている自己点検・評価体制の効果的な活用に注力致します。自己点検・評価の結果を速やかにフィードバックすることで、教育研究を推進する現場の問題点を検証し、本学の教育研究体制、運営体制の改善・充実につなげます。また、各種評価の実施にあたっては、評価疲れの解消を図りつつ、各部局、構成員の方々の意見を幅広く収集し、効率的かつ有益な評価システムとなるよう努力致します。

 また私は、令和4年4月より学際融合教育研究推進センター長を兼務しております。現在、同センター所属する35の研究・教育ユニットの現況確認と将来構想検証のため、センター長と各ユニットの対話を実施しています。この作業を通じて、同センターの設立趣旨に立ち返って、多様な教員集団による先駆的かつ独創的な研究教育活動に対し、その揺籃期の育成・支援を推進していく所存です。

 以上のいずれの所掌も重要事項でありますが、研究・教育の現場で活躍される学生・教職員の活動環境向上と本学の総合研究大学としてのさらなる発展に貢献すべく、湊総長のリーダーシップの下、微力を尽くす所存ですので、なお一層のご協力、ご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。