稲垣 恭子 理事

稲垣 恭子(いながき きょうこ)

男女共同参画・国際・広報・渉外担当
 

メッセージ

 令和2年10月1日より、男女共同参画・国際・広報・渉外担当の理事・副学長を務めることになりました。これまで平成8年より教育学研究科・教育学部で研究・教育に携わり、平成29年からの3年間は教育学研究科長・教育学部長として運営にも与ってまいりました。これからは、学内の構成員、また学外のさまざまな立場の皆さまのお力添えをいただきながら、全学的な視野に立って努めてまいりたいと思います。

 私の所掌は男女共同参画・国際・広報・渉外と広い範囲にわたりますが、相互に関連したところが少なくありません。ジェンダーを含めダイバーシティの推進は、本学にとってだけでなくグローバル社会における大学の発展にとって欠かせない重要な課題です。また、京都大学の研究・教育の総合力を高め、国際的により確固としたプレゼンスを示す上で、それを支える人的ネットワークや財政的な基盤の強化、また国内外に発信する広報のインパクトはますます重要になっています。開かれた大学として一層貢献すべく、横の連携を取りつつ取り組んでいきたいと思います。

 京都大学では女性研究者支援、外国人研究者の積極的な登用、若手研究者育成などダイバーシティの推進策を行なってきていますが、ジェンダーバランスについてはまだ十分とはいえない状況にあります。あらゆる分野における女子学生・女性教職員の増加は、量的なバランスの確保というだけでなく、多様な視点からこれからの大学のあり方を考え、新しい発想や独自性を伸ばしていける柔軟な組織であるためにも重要な課題です。ヴィジョンに基づくキャリアパスの提示、それを支える就労支援や男女を問わない育児支援の拡大など具体的に進めたいと思っています。そのためには、広報活動や人的・財政的な基盤の拡充が欠かせません。相互の連携を取って積極的に取り組んでいきたいと思います。

 ポストコロナにおける国際活動のあり方は変化を伴いつつもますます重要になると思います。京都大学では、現在までに大学間でほぼ200校との学術交流協定を結び、国際共同研究や研究者交流、本学学生の海外派遣、留学生の受け入れなど、研究・教育の両面で幅広く進めています。今後はこれまでの実績を土台として、京都大学の強みを生かしたより戦略的な展開・深化が必要だと考えています。また、京都大学全体として国際的な地位をより確固としていく上で、海外拠点との連携・協力の強化を進めていきたいと思います。

 京都大学の活動は幅広く多岐にわたっており、そこから次々と新しい成果が生み出されています。これらの成果を広く国内外に発信していく広報の役割はますます重要になっています。情報量が増していく中で、必要とするところに正確かつ効果的に情報を届けると同時に、世界に対して京都大学のもつパワーを伝えられるような国際広報にも力を入れたいと考えています。

 京都大学の活力を維持し新しい展開を支える上で、卒業生や同窓会を中心としたつながりと絆は、伝統の継承と将来の展開の支えとなる大きな力です。2022年に125周年という節目を迎えることもあり、大学主催のイベントや地域同窓会等のネットワークづくりへの支援も積極的に行っています。また、大学を取り巻く財政状況が厳しさを増す中、学外各界からの支援を広げ財政的な基盤を確固としたものにすることは不可欠です。研究大学としての京都大学への理解と信頼に基づく支援を広く得られるよう努力して参りたいと思います。

 学内、学外のさまざまな立場の方々からのご協力を得つつ、湊総長のリーダーシップの下で、これらの諸課題に微力を尽くしたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。