杉万 俊夫(すぎまん としお)

学生・図書館担当

メッセージ

平成26年10月1日付けで学生・図書館担当の理事・副学長を拝命しました。「大学の主体は学生」という山極総長の理念を実現すべく全力を傾注する所存です。以下、取り組むべき課題を述べることにします。

まず、ハード面の課題として、吉田南構内の再整備、具体的には、吉田寮の老朽化対策があります。いつ大地震が起こっても不思議ではない現在、築百年の吉田寮の耐震化は、まさに焦眉の急です。学生諸君、教職員の方々の理解と協力を得ながら、極力早期の着工を目指します。また、老朽化の進むその他の寮や福利厚生施設についても、耐震化工事等の老朽化対策を進めていきます。

学生に対する各種の支援も、さらに充実させる必要があります。授業料免除や奨学金事業など学生の経済支援の充実に努めます。経済面以外では、学生総合支援センター(カウンセリングルーム、キャリアサポートルーム、障害学生支援ルーム)や健康科学センター、国際交流センター、および各学部・研究科との連携を進め、学生諸君が安心して学生生活をすごせるように、総合的な学生支援を実施します。また、学生生活を送る上でのリスクを軽減するため、各種学生保険の加入を推進していきます。

学生の課外活動への支援も引き続き行います。まもなく学生集会所が竣工しますが、課外活動施設のさらなる充実に努めていきます。また、各種サークル活動への支援を引き続き行っていきます。

留学生関係では、外国人留学生の受け入れや支援および本学学生の海外留学支援の体制整備、ならびに関係施策の充実に取り組みます。「スーパーグローバル大学創成支援」の本学構想に基づき国際教育アドミニストレーターを配置するとともに、短期交流学生や優秀な外国人留学生を受け入れるための奨学金の確保、「トビタテ! 留学JAPAN日本代表プログラム」や「ジョン万プログラム」等による学生の海外留学の促進に努めます。

図書館では、伝統的な機能に、ラーニング・コモンズ、電子情報の利用環境などを加え、「新しい図書館」への衣替えが進行中です。全学組織である図書館機構を中心に、魅力ある図書館づくりを目指します。

コンプライアンスの徹底も重要な課題です。具体的には、未成年飲酒、自転車を含む交通マナー違反、性犯罪、各種のハラスメント、危険ドラッグ使用、その他の不法行為の問題が起こらぬよう注意を喚起します。ただ、これについては、最終的には、学生諸君の自覚に俟つところが大きいのも事実ですので、学生諸君の一層の自覚を求めていきたいと思います。