北 徹

北 徹

北 徹(きた とおる)

病院・施設担当(副学長)

特命事項
病院経営改善
その他の所掌事項
スペースマネジメント、学生教職員の健康管理、災害時医療対応、エネルギー(省エネ)

メッセージ

国立大学は、2004年4月1日から法人化に移行し、大学が自ら判断し、目標・方向性を定め、それを実行していくシステムとなり、京都大学もその真っただ中にあります。2005年10月1日付けで京都大学「病院・施設・国際交流」担当理事・副学長に就任し、はや6ヶ月が経ちました。この間、担当職務を通じて、京都大学の抱える様々な課題に取り組んでまいりましたが、本年4月からは病院・施設担当理事・副学長として京都大学の教育・研究・医療の発展、及び社会貢献のために尽くすべく、さらにモチベーションを高め、下記のミッションに対して取り組み、その改革のために尽くしたいと思っています。

「施設」について;

独創的・先端的な学術研究や創造性豊かな人材育成のための活動拠点を成すもので、京都大学にとって非常に重要な基盤であります。国の財政事情を反映して施設整備にかかる補助金が従来に比べ厳しい中、なお一層の施設マネジメントの推進により、施設の整備、維持保全、管理運営を一体化し、戦略的かつ経営的視点に立って安全安心かつ快適な教育・研究・医療環境の向上を図っていきたいと思います。

なお、本学はこのたび山内溥氏(任天堂株式会社相談役)から寄附を受け、本学の附属病院の新病棟を建設することについて、山内溥氏と合意いたしました。附属病院は平成11年に外来診療棟が新設されましたが、病棟に関しては一部病棟の老朽化や分散という問題があり、新病棟の整備とともに病棟の一元化を図る構想を検討していました。このたび山内溥氏からの寄附を受けて建設する新病棟は、この構想実現の第一歩として、患者アメニティを重視した高度先進医療・最先端医療を実践するための適切な環境を提供するものとなります。病院・施設担当理事として、山内溥氏に対し深甚の敬意と感謝を表するとともに、そのご意思を生かすべく最善を尽くしてまいります。

「病院」について;

医学部附属病院は、診療、医師の卒前・卒後教育、臨床研究の3つの使命を有しています。平成16年度から、初期臨床研修制度が義務化され、初期臨床研修医及び専門修練医の確保、臨床教育が重要な課題となっています。多くの優秀な医師の確保により始めて、レベルの高い医療の提供、臨床研究が可能になり新しい医療の開発がなされ、やがてその成果の患者への還元が可能になるわけです。これらの基盤になるのは、アメニティを踏まえたレベルの高い医療を提供可能な病院作りであります。また、法人化に伴い、病院は自立的、効率的運営が求められています。そのために、病院長がリーダーシップを発揮できる体制作り、優秀な医療スタッフの確保・育成、病院に特化した様々な職種の職員の確保・配置が可能な体制作りが必須であると考えております。

特命事項である「病院経営改善」について;

国立大学法人に占める附属病院は、自己収入に占める割合、支出に占める割合、職員数に占める割合からしても大きな役割があり、しかも他部局と異なり「診療」という役割が大きな位置を占める特殊性があります。平成17年度から毎年、経営改善分として平成16年度の収入ベースの2%が運営費交付金から削減されることとなっているため、病院の経営基盤の確立が急務であります。したがって、法人本部と病院との意思疎通・相互理解の徹底化をこれまで以上に図る必要があると考えています。

その他、所掌事項として、学生教職員の健康管理、災害時医療対策、エネルギー問題がありますが、担当副学長、担当部署と一体になり任務にあたる所存であります。

理事・副学長の仕事の傍ら、循環器内科の教授として、主として教育・研究に引き続き携わらせて頂く予定です。

過去に掲載したメッセージ

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