京都大学は、2026年6月4日、国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)と物質・材料科学分野における連携・協力に関する協定を締結し、百周年時計台記念館国際交流ホールにて協定締結式を行いました。
本協定に基づく具体的な連携として、以下の4点に重点的に取り組みます。
- 研究者のクロスアポイントメントによる新領域開拓のための共同研究の推進
- NIMSの「若手国際研究センター(ICYS)」フェロー制度等の活用による若手研究者の流動性拡大と自律的なキャリアパス形成支援
- 技術職員や研究開発マネジメント人材の交流と育成による研究支援体制の高度化
- 将来的なNIMS連携大学院の設置に向けた検討と、相互の特別講義・講演の実施
式典では、宝野和博 NIMS理事長および湊長博 総長がそれぞれ挨拶を行い、本協定が次世代の若手人材育成の原動力となり、日本の学術・科学技術基盤の強化に向けた大きな一歩となることへの期待を述べました。続いて、北川進 理事・副学長、高等研究院特別教授より、具体的な連携事項や期待される相乗効果について説明が行われた後、両代表が協定書に署名し、交換を行いました。
本協定を通じて、本学とNIMSは、物質・材料科学分野における研究交流をさらに深化させるとともに、次世代を担う研究人材の育成や新たな学術的・社会的価値の創出に向けて連携を進めていきます。
物質・材料研究機構 宝野和博 理事⻑のコメント
本年、その前⾝である⾦属材料技術研究所の創設から70周年、NIMS設⽴25周年という節⽬を迎えるNIMSは、「材料で、世界を変える」というビジョンのもと、物質・材料科学分野における世界トップレベルの研究拠点として、数々の先駆的な研究成果を創出してきました。今後は、これまでに蓄積してきた材料データを活⽤したAIとロボティクスを融合させた⾰新的な材料研究にも積極的に取り組んでいきます。
次なる発展に向けた節⽬となるこの年に、伝統と⾰新を重んじ、卓越した学問の府として世界をけん引する京都⼤学と主に⼈材交流を⽬的としてパートナーシップを築けることは、NIMSにとって⾮常に意義深いものです。両機関が有する強みを結集し、共同研究や⼈材交流を通じて、多様な知と最先端の研究環境が融合することで、新たな学術的価値の創出と次世代の材料科学を担う⼈材育成の⼤きな推進⼒となると確信しています。
今回の協定締結を新たな出発点として、京都⼤学とともに物質・材料科学技術の新たな地平を切り拓き、我が国の科学技術基盤の強化を通じて社会の発展に⼀層貢献してまいります。
京都大学 湊⻑博 総⻑のコメント
AIやデータサイエンスの⾶躍的な発展により材料開発のサイクルが劇的に加速する⼀⽅、カーボンニュートラルの実現、サプライチェーンの強靭化、経済安全保障への対応など、材料科学に求められる役割はかつてなく⼤きくなっています。
このたび京都⼤学は、世界トップクラスの材料研究拠点として最先端の研究設備と国際共同研究ネットワークを有する国⽴研究開発法⼈物質・材料研究機構(NIMS)と包括連携協定を締結いたしました。本協定は、我が国を代表する国⽴研究開発法⼈との連携ネットワークをさらに充実させる重要な節⽬であり、⽇本の学術・科学技術基盤の強化に向けた⼤きな⼀歩です。
京都⼤学が「⾃由の学⾵」のもとで培ってきた独創的な研究の蓄積と、NIMSの世界最先端の研究環境を結びつけることで、両機関の共同研究の⼀層の発展が期待されます。特に、若⼿研究者の相互交流を通じた⼈材育成は本協定の重要な柱であり、次世代の材料科学を担う⼈材の育成に両機関が連携して取り組んでまいります。
本協定が両機関および我が国の学術と社会の発展に広く貢献するものとなるよう、取り組んでまいります。
関連リンク
プレスリリース:国⽴研究開発法⼈物質・材料研究機構(NIMS)と国⽴⼤学法⼈京都⼤学との連携・協⼒に関する協定締結について