「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ21「大地震、何が起きる? どう備える? -地震のメカニズム、予測・対策から復興まで-」第4回を開催しました。(2016年3月30日)

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連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」のシリーズ21「大地震、何が起きる? どう備える? -地震のメカニズム、予測・対策から復興まで-」第4回を東京オフィスで開催しました。

「地震」をテーマにしたシリーズ21の第4回は、「復興から考える、地震で起きること・備えること」と題し、牧紀男 防災研究所教授が講演を行いました。

牧教授は、まず、災害において被害をゼロにすることは難しいと語りました。東日本大震災と阪神・淡路大震災について、地震の規模や被災世帯の数などを比較して説明し、被害にはどのくらい人が住んでいるかという視点があり、首都直下地震などはその点が重要であると話しました。そして、被害を減らす上では、被害への抵抗力だけでなく、そこから復旧する時間の短さ、つまり回復力に着目した防災対策が必要だと語りました。また、牧教授は、日本での災害復興には10年以上の年月が必要なことや、過去の震災復興について地域の人口変化の視点からも説明し、災害が起きることを前提に、発災後の対応、復興を考えることの重要性を話しました。

会場の様子

講演する牧教授