平成28年度特別展「日本の表装 -紙と絹の文化を支える」

開催日
2017年01月11日 水曜日〜02月12日 日曜日
時間
9時30分~16時30分(入館は16時まで)休館日: 月曜日・火曜日(平日祝日にかかわらず)
要申し込み
不要
公開日
 総合博物館では、特別展「日本の表装 -紙と絹の文化を支える SOUKOU-The Japan Way to Beautify and Preserve Cultural Heritage 」を開催します。

 東アジアには、絵画や書と一体となって、作品を引き立て、かつ、保存に役立つ表装の文化があります。紙や絹を用いた作品を、表装により大切に守り美しく彩る営みは、日本においても古代に始まり、現在にいたるまで、独自の美と技術を育んできました。その美しさと歩みをたどり、表装の技術と、技術の進歩を支えた修理をめぐる思想の到達点をご紹介します。

 絵画や書、古文書など、紙や絹を用いた歴史的遺産を未来に伝えるための修理の技術は、この40年程の間に格段の進歩を遂げました。なぜ残すのか。 どのように残すのか。文化財の修理では、二つと無い個性を持った作品を、歴史や素材など様々な角度から分析し、最善の方法を追求します。表装を用いた文化財修理の最前線をご覧いただきます。

 この展覧会は、掛軸の装いを、高い美意識と技術力に支えられて総合芸術という視点からとらえなおす、京都文化博物館総合展示「日本の表装ー掛軸の歴史と装い」(2016年12月17日(土曜日)~2017年2月19日(日曜日)開催)と対をなすものとして企画しました。文化財の修理を牽引してきたこの京都で、「日本の表装」を共通のテーマとするこれら二つの展覧会が、魅力あふれる日本の表装文化に新しい光をあてる機会になることを期待しています。

基本情報

開催地
  • 吉田キャンパス
総合博物館 本館2階 第1企画展示室
本部・西部構内マップ[22]
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/
対象
  • 在学生の方
  • 企業・研究者の方
  • 一般・地域の方
どなたでもご覧いただけます。
参加費
入館料
一般: 400円
高校生・大学生: 300円
小学生・中学生: 200円
※ 20名以上の場合は団体観覧料を適用
※ 障害者手帳をお持ちの方とその付き添いの方1人、70歳以上の方、京都大学学生・教職員、京都府下の大学在籍の学生は無料(要証明証)

イベント内容

特別展の期間中に、以下のイベントを同時開催します。

土曜連続講演会

毎週土曜日に講演会を開催します。

1月14日(土曜日)

岡興造(岡墨光堂会長)

「表具師から装こう師へ」

1月21日(土曜日) 根立研介(京都大学文学研究科教授)
「日本の文化財の修理をめぐって -彫刻の修理の場合-」
1月28日(土曜日)

湯山賢一(奈良国立博物館長)

「古文書修理の歴史と理念」

2月4日(土曜日)

横内裕人(京都府立大学文学部准教授)

「前近代における書跡・古文書修理の諸相」

2月11日(土曜日)

平川佳世(京都大学文学研究科准教授)

「近世ヨーロッパ美術と修復」

2月11日(土曜日)

増記隆介(神戸大学人文学研究科准教授)

「平安時代の仏画制作とその修理」

時間

14時00分~15時30分まで(ただし、2月11日のみ13時00分~15時30分まで)

場所

総合博物館 本館3階 講演室

参加費

無料(ただし、博物館への入館料は必要)

申し込み

不要(先着順 80名)

子ども博物館 忍者の巻物を作ろう!

毎週土曜日開催の子ども博物館で、京都大学のお兄さんお姉さんと一緒に、忍者の絵巻物を作ってみよう。

時間

10時から16時まで

場所

総合博物館ロビー

参加費

無料(ただし、博物館への入館料は必要)

申し込み

不要

お問い合わせ
京都大学総合博物館 
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
TEL: 075-753-3272