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研究者情報
概要
京都大学大学院医学研究科 呼吸器内科学 細谷和貴医員(研究当時、現:同客員研究員/洛和会音羽病院 呼吸器内科 医員)、小笹裕晃講師、平井豊博教授らの研究グループは、名古屋大学大学院医学系研究科 分子細胞学 和氣弘明教授(兼:生理学研究所教授)らと共同で、非小細胞肺がん脳転移の免疫環境と免疫療法の効果を解析しました。抗PD-1抗体は非小細胞肺がんの標準治療の一つですが、脳転移では効果が限られることが報告されていました。本研究では、臨床情報、手術検体、マウス脳転移モデル、単一細胞RNAシーケンスなどを組み合わせて解析しました。その結果、脳転移巣ではCD8陽性T細胞や三次リンパ様構造が少なく、免疫が働きにくい環境が形成されていました。マウスモデルでは、抗PD-1抗体と抗CTLA-4抗体の併用によりCD8陽性T細胞浸潤が増え、腫瘍の進展が抑制されました。さらに、三次リンパ様構造に類似した免疫細胞集簇が形成される可能性も示されました。本成果は新たな治療戦略の開発につながる可能性があります。本研究成果は、2026年7月7日午前10時(ロンドン時間)に英国の国際学術誌「Nature Communications」にオンライン掲載されました。
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研究者のコメント
「脳転移を伴う肺がん患者さんの診療を通じて、既存治療の限界を痛感してきました。本研究では、多くの患者さんからご提供いただいた検体や臨床情報を基に、脳転移巣の免疫環境の一端を明らかにしました。ご協力くださった患者さんとご家族に深く感謝申し上げます。今後も本研究で得られた知見をさらに発展させ、肺がん診療の進歩と、患者さん一人ひとりにより良い治療を届けることに貢献してまいります。」(細谷和貴、小笹裕晃)
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