2色模様の花ができるしくみを解明―RNA干渉とフラボノイドによる遺伝子発現調節を発見―

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 大野翔 農学研究科准教授、栗山和典 東京農工大学博士課程学生(研究当時)、福原敏行 同教授、森山裕充 同教授、津川裕司 同教授、田原緑 立命館大学助教、小岩尚志 米国テキサスA&M大学(Texas A&M University)教授(兼:東京農工大学特任教授)の研究グループは、ペチュニアやダリアにおいて2色模様の花ができるしくみを解明しました。本研究において、植物の2次代謝物であるフラボノイドが、RNA干渉による遺伝子発現制御を調節することを示しました。植物色素アントシアニンは、RNA干渉により遺伝子発現が調節されることで蓄積量が決定され、花の色や模様が決まることが多数報告されています。この成果は、花や果実の色の調節や野菜や果実のフラボノイド・アントシアニン含量の調節などに応用が期待されます。

 本研究成果は、2026年2月2日に、国際学術誌「Plant and Cell Physiology」に掲載されました。

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本研究に用いた2色咲品種のダリアおよびペチュニアの花:左からダリア「結納」、ペチュニア星咲品種「カーペットブルースター」、ペチュニア覆輪品種「バカラレッドピコティー」

研究者のコメント

「花はとても身近な存在だと思います。花にはいろいろな模様がありますが、花の模様ができるメカニズムは実はまだよくわかっていないことが多いです。私たちは今回の研究成果以外にも様々な模様ができるメカニズムの解明を目指して研究しています。今回の研究を通して花や園芸、農学の研究に興味を持っていただけたら嬉しいです。」(大野翔)

研究者情報
書誌情報

【DOI】
https://doi.org/10.1093/pcp/pcag013


【書誌情報】
Kazunori Kuriyama, Sho Ohno, Midori Tabara, Niichi Yamazaki, Keita Sawai, Hiroshi Tsugawa, Hisashi Koiwa, Hiromitsu Moriyama, Toshiyuki Fukuhara (2026). Bidirectional feedforward regulatory loop of Dicer-like 4 and flavonoid aglycons causes floral bicolor patterning in petunia and dahlia. Plant and Cell Physiology, pcag013.