脳機能結合の情報からギャンブル障害の判別器を開発―人工知能技術の応用により診断や治療に新たな道!―

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 村井俊哉 医学研究科教授、高橋英彦 東京医科歯科大学教授、川人光男 株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)所長、八幡憲明 量子科学技術研究開発機構(QST)チームリーダーの研究グループが、脳機能画像による安静時脳機能結合の情報を基にしたギャンブル障害の判別器を開発しました。

 本判別器は、主観的症状とギャンブルに関連する行動から行われているギャンブル障害の診断の一助になることが期待されます。この研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)・戦略的 国際脳科学研究推進プログラムの「脳科学とAI技術に基づく精神神経疾患の診断と治療技術開発とその応用」(JP19dm0307008, JP21dm0307008)、長寿・障害対策総合研究事業「ギャンブル障害に対するニューロフィードバック法の開発」(JP20dk0307080)、日本学術振興会科研費「ギャンブル障害のコネクトーム」(17K16376)の支援のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、2022年4月15日に、国際科学誌「Psychiatry and Clinical Neurosciences」にオンライン版で発表されました。

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本研究成果の概要図

 

研究者情報
書誌情報

【DOI】https://doi.org/10.1111/pcn.13350

【KURENAIアクセスURL】http://hdl.handle.net/2433/274260

Hideaki Takeuchi, Noriaki Yahata, Giuseppe Lisi, Kosuke Tsurumi, Yujiro Yoshihara, Ryosaku Kawada, Takuro Murao, Hiroto Mizuta, Tatsunori Yokomoto, Takashi Miyagi, Yukako Nakagami, Toshinori Yoshioka, Junichiro Yoshimoto, Mitsuo Kawato, Toshiya Murai, Jun Morimoto, Hidehiko Takahashi (2022). Development of a classifier for gambling disorder based on functional connections between brain regions. Psychiatry and Clinical Neurosciences, 76(6), 260-267.

メディア掲載情報

日本経済新聞(4月18日夕刊 11面)、毎日新聞(4月25日22面)、および産経新聞(4月23日22面)に掲載されました。