白血病を引き起こすタンパク質間相互作用の発見

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 高橋慧 医学研究科博士課程学生、高折晃史 同教授、横山明彦 公益財団法人庄内地域産業振興センターチームリーダーらの研究グループは、白血病を引き起こすMLL変異タンパク質が、がん化のキープレイヤーであるHOXA9MYC遺伝子の発現を活性化するメカニズムを解析し、MLL変異タンパク質がTHD2ドメインという構造を介してHBO1タンパク質複合体と結合することで遺伝子発現を促進し、白血病を引き起こしていることを見出しました。

 本研究成果は、2021年8月25日に、国際学術誌「eLife」に掲載されました。

MLL変異体がHBO1複合体と相互作用して白血病を引き起こすメカニズム
図:MLL変異体がHBO1複合体と相互作用して白血病を引き起こすメカニズム
研究者情報
書誌情報

【DOI】https://doi.org/10.7554/eLife.65872

【KURENAIアクセスURL】http://hdl.handle.net/2433/265093

Satoshi Takahashi, Akinori Kanai, Hiroshi Okuda, Ryo Miyamoto, Yosuke Komata, Takeshi Kawamura, Hirotaka Matsui, Toshiya Inaba, Akifumi Takaori-Kondo, Akihiko Yokoyama (2021). HBO1-MLL interaction promotes AF4/ENL/P-TEFb-mediated leukemogenesis. eLife, 10:e65872.