メッシュネットワーク対応 国際標準規格Wi-SUN FANを搭載した高機能IoTゲートウェイを開発

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 原田博司 情報学研究科教授の研究グループは、次世代スマートメーター向けの通信規格として期待されている国際無線通信規格Wi-SUN FAN(Field Area Network)を搭載したIoT(Internet of Things)用途向けのゲートウェイを新たに開発しました。さらに、このIoTゲートウェイを用いて生体データや環境データをWi-SUN FANで多段中継してクラウドまで伝送するアプリケーションを開発し、医療機関での実証実験に成功しました。

 今回開発したIoTゲートウェイはスマートフォンバッテリーからの給電も可能であり、さらに、ログやWi-SUN伝送情報を取得、蓄積することができるため、広範囲にIoTゲートウェイを配置した大規模実証実験が可能です。また、IoTゲートウェイとアプリケーション、パブリッククラウドを統合したシステムでは、新たなセンサーを追加する場合にもBLE部分の開発のみで接続が完了するため、医療や災害用途だけでなく、工場やスマートシティへの活用も期待できます。

 開発したIoTゲートウェイは、5月末を目標に商用化する予定です。

 本研究成果は、2021年4月27日に発表されました。

データ伝送システム
図:データ伝送システム
研究者情報
メディア掲載情報

日刊工業新聞(4月28日 27面)に掲載されました。

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