第10回(2025年度)京都大学久能賞授賞式・報告会、10周年懇談会を開催しました

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 第10回(2025年度)京都大学久能賞授賞式・報告会を、1月30日に国際科学イノベーション棟 HORIBAシンポジウムホール にて行いました。

 本賞は、本学OGの久能和子氏、祐子氏お二人のお母様である久能悠子氏からのご寄附により、科学・技術分野において自ら定めた独創的な夢を持つ意欲のある女子学生を支援することを目的として設立したものであり、現在はその想いを引き継いだ久能祐子氏の支援を受けて実施されています。今回は、設立10周年を記念し、本学の理事をはじめ、歴代受賞者および女子学生チャレンジプロジェクト関係者などが一堂に会し、規模を拡大して開催しました。

 授賞式では、開会の挨拶として、國府寛司 理事・副学長より、本賞が設立された経緯や久能悠子氏が本賞に託された想いを紹介し、今回、10回目の節目を迎えるにあたり、これまでの久能悠子氏、祐子氏の支援に対する謝辞が述べられるとともに、受賞者の今後の活躍に大きな期待を寄せました。

 続いて、選考委員長である稲垣恭子 理事・副学長より、松田小春さん(医学部)、 森山奈緒さん(理学研究科)、永田歌寧さん(工学研究科)の3名を受賞者として選出したことが発表されました。講評として、受賞した3名とも「夢や社会への貢献ということを目指して取り組んできたチャレンジングな姿勢と実現への意欲が評価された」こと、その中でも、松田さんは「国際機関・国際プログラムへの参加など、夢の実現に向けた積極的な活動」が、森山さんは「女子研究者が少ない分野において女子学生へのサポートを含めた確固とした研究への姿勢」が、永田さんは「電子機器の電力問題の世界的な課題を解決したいという志と実現可能性」がそれぞれ高く評価されたことが述べられ、祝辞が送られました。

 その後は、國府理事・副学長による表彰状および目録授与、受賞者3名による受賞に至った自らの夢について発表があり、松田さんは「自身の体験を踏まえ、周りへの感謝とともに今後も医療と社会をつなぐ形で人々の健康と生活の向上を目指したい」、森山さんは「女性が少ない環境下で将来への不安を抱えていた経験を活かし孤独を感じている学生が夢を諦めることがないよう、次世代を後押ししていきたい」、永田さんは「研究者として超省エネな電子回路を開発し電力エネルギー問題の解決に貢献することおよび女性教員が少ない電気電子分野において大学教員となり、女性のロールモデルを目指したい」と、それぞれ今後の活動への意欲・抱負と受賞への感謝の言葉が語られました。

 続いて、2024年度受賞者である河合真穂さん(工学研究科)、赤松舞里乃さん(医学部)より昨年度の活動報告があり、海外滞在の河合さんはオンラインでの参加となりました。報告では、久能賞受賞時に語っていた夢の実現に向けて邁進している様子が語られ、参加者は熱心に耳を傾けました。

 最後に、来賓の久能祐子氏より、久能賞の設立の経緯や設立者である久能悠子氏の想いと、自身の活動を振り返って「皆さんも困難なことがあっても京都大学で学んだことを思い出して前に進んでほしいと思います」と受賞者に向けて励ましの言葉が送られました。

 授賞式終了後には、会場に隣接するホワイエにて、久能賞10周年記念懇談会を行いました。

 懇談会は、岩井一宏 プロボスト・理事・副学長の開会の挨拶により始まりました。続いて、これまでの受賞者を代表し、第1回となる2016年度受賞者である木邑真理子さんより近況報告がありました。その後、2025年ノーベル化学賞受賞者である北川進 理事・副学長、高等研究院特別教授より「成長していく過程あるいは学んでいく過程において皆さんの感性が非常に重要であり、諦めることなく夢を実現してほしい。京都大学では成長できる環境があると思いますので、今後も頑張ってください」とのサプライズメッセージがありました。また、久能氏より改めて「自分を信じて、志の高さを保ってほしい」と激励の言葉が送られました。会場では、女子学生による交流が活発に行われ、稲垣理事・副学長の閉会挨拶により終了しました。

 参加者からは、今後の活動の励みになったとの感想が寄せられ、盛況のうちに閉会となりました。

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講評を述べる稲垣理事・副学長
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挨拶を述べる久能祐子氏
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発表する松田さん
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発表する森山さん
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発表する永田さん
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報告する赤松さん
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久能祐子氏をはじめ、受賞者および関係者