2025年11月6日、百周年時計台記念館にて、2025年10月に新たに京都大学で受け入れを開始したウクライナ学生の歓迎会を実施しました。
本学では、ウクライナの危機的状況が続くなかで、2022年4月6日付 湊長博 総長名の「ウクライナからの学生受入れについて」に基づき、本学の学術交流協定校である、キーウ⼯科⼤学およびタラス・シェフチェンコ記念キーウ国立大学からの学生受け入れを表明しています。今回の歓迎会には、10月より本プログラムに参加している受け入れ学生18名のうち17名の学生と、すでに本学で学んでいる本プログラムの継続学生1名が参加しました。
歓迎会では、まず湊総長より、「4年目となる本受け入れプログラムにより、今年も新たな学生を迎えられたことを嬉しく思う。学業だけでなくこの京都という歴史と伝統ある都市から、また京都大学の国際的な環境からも多くのことを学んでほしい」との挨拶がありました。また稲垣恭子 理事・副学長からは、「今年も新しい学生を迎えられたこと、また学業を続ける学生に再会できたことを嬉しく思う」との歓迎の挨拶がありました。
その後、学生によるスピーチの時間では、「京都がとても静かな街であることに驚いた。落ち着いた環境で勉強できている」、「世界でもトップクラスの研究大学で学べることを楽しみにしていた」、「早速興味のあるラボを訪れ、勉強させてもらっている」、「入学以来オンラインでしか授業を受けたことがなく、普通の学生生活が送れることに喜びを感じている」など、それぞれの学生より本プログラムに対する思いが述べられました。最後に湊総長から、「言葉を学ぶことは異なる思考方法を学ぶことでもある。ぜひ積極的に日本人学生とも交流してみてほしい」との話があり、終始和やかな雰囲気の中、昼食を取りながら歓談が進められました。
本学で受け入れたウクライナ学生に対しては、多方面から多くの寄附をいただいた「ウクライナ危機支援基金」を活用し、日本への渡航費用や毎月の生活費支援を目的とした奨学金の支給を実施しており、受け入れた学生が安心して生活できる環境を整えることができています。本学では、今後も学生が安心して学修を継続できるよう、サポートを続けていきます。
関連リンク
- ウクライナからの学生受入れについて(2022年4月6日付)
- ウクライナ情勢への対応