熊野寮自治会関係者による迷惑行為及び違法かつ危険な行為について

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 令和4年12月2日に熊野寮自治会関係者(以下「関係者」という。)が、熊野寮祭企画「総長室突入」(以下「本企画」という。)と称し、寮旗を掲げて参加者を先導し、事前の通告や職員の制止を振り切って、事務本部棟(以下「本部棟」という。)内に侵入した。
 熊野寮祭の企画については、本学は事前に熊野寮自治会に対して危険な行為、迷惑な行為等を実施しないよう通告していた。
 それにもかかわらず、関係者は、本企画の開始時及び終了時において、クスノキ前に大人数で集まり拡声器を使用して大音量での演説を行ったうえ、本部棟とクスノキ前との往復の間も同様に拡声器を使用して大音量でのシュプレヒコールを行いながら行進するなど、上記通告を無視して迷惑行為を繰り返した。
 そして、本部棟前では、担当窓口を案内する掲示や、職員の案内を無視して、本部棟内の総長室へと侵入することを宣言し、本部棟出入口の扉が閉まらないように押さえながら押し問答を続けたうえ、最終的には、制止する職員及び警備員を多人数による有形力の行使によって押しのけ無理やり本部棟内に侵入するに至った。
 このような侵入行為は、建物管理者の指示を無視した明らかに平穏とはいえない違法な立入り行為であり、加えて、制止する職員及び警備員を多人数で押しのけ無理やり侵入することは、周囲の人間に傷害をも負わせかねない危険な暴力行為でもある。
 また、本部棟内に侵入した一部の関係者は、さらに内部へ侵入するため職員及び警備員を押しのけ閉鎖されたガラス扉を強引にこじ開けようとするなど、重ねて違法かつ危険な暴力行為にも及んだ。
 以上の迷惑行為、侵入行為、危険な暴力行為は、いずれも衆を頼んで多人数による圧力や大音量での扇動を伴いつつ行われたことが確認されており、極めて悪質である。
 幸いにも負傷者の発生等の報告は無かったとはいえ、学問の府である大学内においてこのような迷惑行為や違法かつ危険な行為が行われたことは、本学として看過することはできない。
 本企画を主催した熊野寮自治会には、自治会としての責務を果たす意思と能力がないことを示すものと言わざるを得ない。本学は、同自治会並びに本企画に参加し迷惑行為及び違法かつ危険な行為に関与した者に対し、法的措置を含め厳正に対処する方針である。

令和4年12月16日
京都大学