野生動物研究センター「熊本サンクチュアリ」は、ウイルスの医学的実験を受けたチンパンジーたちに、治療薬を購入するためクラウドファンディングを開始しました

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クラウドファンディングプロジェクト実施の背景

 野生動物研究センターが保有する「熊本サンクチュアリ」は、チンパンジー・ボノボの研究を目的とした飼育施設であるとともに、過去に医学研究に使われたチンパンジーが余生を安らかに暮らす場所です。ここに、かつてC型肝炎ウイルスの医学的実験の対象となり、いまでもウイルスが体に残ったチンパンジーがいます。このウイルスが体に残ったチンパンジーは、肝臓や腎臓などに様々な障害を起こし寿命が短くなることがわかっています。

 現在、熊本サンクチュアリには47にんのチンパンジーと6にんのボノボたちが暮らしており、そのうち8にんのチンパンジーがC型肝炎ウイルスに持続感染している状況です。医療の進歩で良い治療薬が開発され、ヒトのC型肝炎は治療可能になりました。チンパンジーも治療可能なはずですが、高価であるため、これまでチンパンジーのC型肝炎の治療はできないでいました。

 C型肝炎ウイルスの治療薬開発のため力を貸してくれた彼らに、彼らが生きている間に、恩返しをしたいと考えています。彼らが本来の寿命をまっとうして生きることができるように、C型肝炎ウイルスの治療薬購入を目指して、クラウドファンディングを立ち上げました。

本プロジェクトの詳細

「ウイルスの医学的実験を受けたチンパンジーたちに、治療薬を購入したい」(READYFOR)

目標金額:400万円
公開期間:2022年9月12日(月曜日)12時〜10月31日(月曜日)23時
資金使途:C型肝炎ウイルス治療薬の購入

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