第24回リカレント教育講座「『心の教育』を考える -思春期とSNS-」を開催しました

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 教育学研究科附属臨床教育実践研究センターでは、年1回、教育相談活動に携わる専門家(幼稚園、小学校、中学校、高校教諭、養護教諭、児童養護施設関係者、心理臨床専門家等)を対象に、研修活動の一環として、リカレント教育講座を開催しています。

 本講座は、これまで不登校、非行、いじめ、発達障害など、現代の教育現場で大きな問題となっている現象を通じて、子どもの心や教育について深く考えることを狙いとして開講しており、例年、全国から熱心な教師や臨床心理士等専門家の参加を得てきました。

 第24回となる今回は、「思春期とSNS」を全体テーマとして2022年7月24日に開催し、80名が受講しました。新型コロナウイルス感染症の影響により2019年以来の開催となり、感染防止対策を徹底して実施されました。

 午前は、学生相談と医療の現場を中心に臨床心理士として活躍する2名のシンポジストを迎え、「思春期とSNS」をテーマとしたシンポジウムを実施しました。現代の子どもたちとSNSやインターネットとの関係性や、SNSカウンセリングが必要とされる社会背景、インターネットやゲームへの依存に必要な対策など、幅広い視点での講演となりました。その後は、受講者を交えたディスカッションが活発に行われました。

 午後は、4つの分科会に分かれ事例研究を行いました。事例研究では、教育現場における個別事例を素材として、受講者と講師との間でさまざまな意見が交わされました。参加者からは、「久しぶりにゆっくりと事例検討を行うことができ、学び深い時間でした」、「さまざまな方の意見を聞くことができ、自身の臨床の参考としていきたいと思いました」などの感想が寄せられました。

 本講座は、教育現場における心の問題を検討していく場として、来年度以降も引き続き開催していく予定です。

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