熊野寮における無学籍者の居住について

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関係各位

 本学が設置する学生寄宿舎(学生寮)の一つである「熊野寮」について、以下のとおりお知らせします。

 本学の学生寄宿舎(学生寮)は、本学に学籍を有する学生の居住の用に供するための福利厚生施設として設置されたものであり、維持管理・運営には運営費交付金等が使用されています。

 しかしながら、熊野寮自治会から2022年5月11日付けで本学に提出のあった文書においては、本学の学籍を有しない者(以下「無学籍者」)が多数居住しているとの宣言がありました。また、本学の基本理念の一つである「開かれた大学」の理念を引用したうえで、『熊野寮を閉鎖的な寮とするのではなく、開放的な空間として創り上げてき』た、『熊野寮の存在意義を「学籍を有する者」に限定する発想は、京都大学を学内的な利害に基づく独善的な存在に貶めるもの』と主張しています。このように「自治」と称して無学籍者を居住させることは、自治の範疇を超えるものであり、本学としてはこのような主張は断じて認めることはできません。

 熊野寮自治会に対しては強く反省を求めるとともに無学籍者が居住しているのであれば直ちに退去させるよう求めます。

 本学は、熊野寮が本学に学籍を有する学生の居住の用に供するための福利厚生施設として適切に運用されるよう、今後も熊野寮自治会に対し、適切な指導を引き続き講じてまいります。

令和4年7月26日
京都大学