第1回京大以文会東京支部茶話会を開催しました

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 京大以文会東京支部の総会・懇親会を、2022年3月19日に東京都内の日本教育会館喜山倶楽部で開催し、OB・学生会員14名が参加しました。京大以文会東京支部は関東地区に在住する文学部・文学研究科の同窓会です。

 今年度は従来形式の総会・懇親会の開催を断念し、代わりに初めての試みとして、文学部OBの研究者による講演を中心とした少人数の茶話会を実施しました。今回は、ポピュラー・カルチャーを研究されている森下達 創価大学文学部講師(文学研究科二十世紀学専修・2011年修了)より、「手塚治虫と戦後のマンガ文化」という演題で講演が行われました。マンガの神様と呼ばれた手塚治虫がマンガの物語性や手法をそれまでとどのように変えたのか、代表的な作品をスクリーンに映し出し、戦後のマンガを取り巻く環境の変化やハリウッド映画の影響などにも触れながらわかりやすく説明されました。質疑応答の時間では、様々な年代層の参加者から次々に質問が飛び出し、森下講師は丁寧に答えていました。マンガとの関わり合いはそれぞれ異なるものの、この茶話会を通して、マンガを文化として学問的にとらえることのおもしろさを参加者全員が感じていました。

 京大以文会東京支部では、コロナが終息したあかつきには従来のようなビュッフェ形式での懇親会を復活させたいと思いつつ、当面は今回のような茶話会を開催するなどしながら、会員同士の親睦を深めるための活動を継続していく予定です。

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講演する森下講師
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講演中の様子