京都大学技術士会 第9回大会・特別講演会が開催されました

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 第16回京都大学ホームカミングデイ(オンライン)の開催日に合わせて、2021年11月6日に京都大学技術士会第9回大会・特別講演会を、百周年時計台記念館およびオンラインのライブ配信により開催しました。

 京都大学技術士会は、技術士法に制定された技術士資格を有する本学卒業(修了)生および教職員で構成され、会員数は788名(2021年10月末時点)です。本行事は同会の主要行事である会員の継続研鑽と会員相互交流を目的に開催しています。今回は、会場とオンラインから合計166名の参加がありました。

 講演会に先立ち、大津宏康 会長(工学研究科・1981年修了)の挨拶、名誉顧問である大西有三 京都大学総長特別補佐・名誉教授(工学部・1968年卒)の挨拶に続き、樋口義弘 代表幹事(工学研究科・1984修了)から2020年度の活動・決算報告と2021年度の活動予定・予算報告がありました。

 続いて、副会長の高橋良和 工学研究科教授(工学研究科・1996年修了)から「京都大学創立から続く土木工学の系譜と都市建設」と題した講演があり、創立125周年を迎える京都大学で創立時からある工学部、とりわけ土木が京都を中心とした都市インフラ整備に果たした役割を振り返ったうえで、閉塞した社会を新陳代謝させるためのエンジニアリングの重要性を示唆しました。

 特別講演では、副会長の椹木哲夫 工学研究科長(工学研究科・1983年修了)より「人間中心社会に向けた人と機械、ヒトとAIの協調」と題して、航空機事故や車の自動運転におけるヒヤリハット等を例に挙げ、自動化・AIがどれだけ進んでも全てを機械に任せることはできず、人が主役となって協働できる自動化が必要であると提唱しました。

 最後に、田岡直規 副代表幹事(工学研究科・1983年修了)から閉会の挨拶があり、参加者全員で記念撮影を行うなど、盛会のうちに終了しました。

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講演する椹木研究科長(副会長)
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参加者記念写真