「京都大学 学びのフロンティア2019」を開催しました。(2019年9月21日)

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今年度の高大接続・高大連携活動として、「学びのフロンティア2019」をTKP神戸三宮カンファレンスセンター(兵庫県神戸市)で開催しました。

本企画は、高校生、学部生、若手研究者が、それぞれの学びの背景やアプローチに基づいた挑戦や多様性について語り、「自由の学風」、「対話を根幹とした自学自習」を高校生にも体感してもらうことを目指すものです。当日は、兵庫県を中心に高校生約100名とその家族や高校関係者が参加しました。

開会挨拶では主催者を代表して、松下佳代 高等教育研究開発推進センター教授から本企画の主旨について説明がありました。

第一部の講演では、「学びを高校生-大学生-若手研究者で再構築してみる」をテーマに、発表と問題提起がありました。まず高校生の視点から石丸灯 さん 須磨学園高等学校) 、文系学部生の視点から下稲理子さん(経済学部)そして理系若手研究者の視点から伊藤真 地球環境学堂教務補佐員が、それぞれ自らの学びに対する考えをこれまでの体験等を交えて語りました。

第二部では、「学びと挑戦を考える」をテーマとしてパネルディスカッションを行いました。松下教授をモデレーターに、第一部で発表した3名と安部菜摘紀さん( 兵庫県立長田高等学校) の4名にて行われました。パネルディスカッション後の質疑応答では会場の高校生からも多くの質問があり、予定時間を越えて熱心な議論が行われました。最後に、松下教授から「皆さんの挑戦とは何ですか」の問いにそれぞれのパネリストが答えてセミナーへの講評がありました。

参加者からは「現役合格だけが必ずしも安全で安定するわけではないと聞いてチャレンジして行こうと思った」、「自主的に情報を集めて様々な経験をしていくことが大事だと分かりました」、「大学に進む意味と、普段生活している中ではあまり学べないことを知れました」といった感想が寄せられました。

今後も、積極的な情報発信を継続的に行い、高校生に本学を身近に感じてもらう機会をつくるとともに、自分らしい学びに挑戦しようとする姿勢や高い志を支援していきます。

松下教授による開会挨拶

発言する伊藤教務補佐員

活発なディスカッションの様子

高校生による問題提起