文学研究科所蔵重要文化財『大日本史編纂記録』第1冊から第5冊までのデジタル画像を公開しました。(2019年7月1日)

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文学研究科と総合博物館は、2018年度から文学研究科が所蔵する重要文化財『大日本史編纂記録』の修復・電子化事業を実施しており、このたび、修復・電子化が完了した第1冊から第5冊までの206画像を、図書館機構が運営する京都大学貴重資料デジタルアーカイブに公開しました。

『大日本史編纂記録』は、徳川光圀(1628年-1701年)による『大日本史』編纂に関わる水戸・江戸の彰考館や京都の出張所などの間で交わされた往復書簡の控え等を中心とする史料で、書簡総数は6,000点以上に上ります。延べ42,810件の人名・組織名、延べ15,159件の古記録・古典籍名に言及し、内容も歴史学・文学、儒学・国学思想など広領域に及び、元禄期の出版文化の実態等を示す第一級の史料です。

その数は、袋綴、四つ目綴装の冊子248冊、約1万丁で、修復前の状態は、江戸時代の綴装や修復の杜撰さが否めない状況でした。そこで、長期保存と、綴じ込まれて見ることができない「のど」(本を見開きにした時の真ん中の綴じ部付近のこと)の部分の記述を明らかにするため、修復・電子化事業を開始しました。

2019年7月1日現在、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの公開件数は、13,526タイトル、1,159,075画像となりました。今後も引き続き事業を推進し、その成果を京都大学貴重資料デジタルアーカイブで公開していきます。

重要文化財 - 大日本史編纂記録(文学研究科所蔵)

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